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航空機ハンドリングでのヒヤヒヤした出来事
航空機のハンドリングをしていると、ヒヤヒヤするような出来事(ヒヤリ・ハット)に遭遇することがあります。適切な手順を守らなかったり、時間がなくて焦っていたりと、原因は種々あります。
こうした出来事に遭遇した後は、事故につながらなくてよかったと流して終わってはいけません。何に原因があったのか究明し、再発防止を図ることが重要です。
さて、私がハンドリング時に遭遇した、ヒヤヒヤする出来事をお伝えします(一部脚色が入っています)。
到着編
私がメインで担当していた東アジアのLCCの到着担当だったときです。深夜0時近く到着1便目での到着担当でしたが、大概国際線ターミナルから離れた方の滑走路が使われることが多かったため、ギリギリまでカウンターでチェックインを手伝っていました。
その夜は、満席だったこともあり、なるべくカウンターを手伝いたいという気持ちもあり、普段よりカウンターに長居してしまいました。
Flightradar24で現在地をモニタリングしながら、到着動線を進みゲートへ向かいます。しかし、そこで無線が。「××便、ランディングしました。23:35分です。ランウェイは××です。」
そこで、私は凍り付きました。滑走路が、ターミナル至近のところだったからです。油断は良くないですね。同じく到着担当だった同僚と一緒に、ゲートまでダッシュです。おまけに、その時使用していた滑走路の向きの関係で、ブロックイン予定のスポットまで、かなり近かったのです。
PBB(搭乗橋)を操作するグラハンスタッフからも、「××便旅客さん、どちらですか?」と無線で呼ばれる始末です。かなりの勢いでダッシュしながら、「まもなくゲート到着です。」と返答しました。
なんとか到着すると同時に、接近してくるエンジン音が聞こえてきました。なんとか、ブロックイン、ドアオープンに間に合いました。
まとめ
ハンドリング時は、時間に余裕をもってシップサイド(機側)に到着したいものです。走っていて転倒する可能性もありますし、他のPAXにぶつかる可能性もゼロではありません。ギリギリにシップサイドに到着するような、安全への配慮を欠いた行動は控えたいものです。
今後も引き続き、シリーズでお送りしたいと考えています。私のヒヤリ・ハットが、皆さんの安全なハンドリングへ貢献できれば幸いです。
※アイキャッチ画像ならびに本文画像は、無料画像Pixabay(https://pixabay.com/ja/)からお借りしました。