航空旅客輸送への需要が大幅に落ち込んでいる現在、グランドスタッフ、グランドハンドリングスタッフ(以下グラハンスタッフとします)の求人状況を調べてみました。
※アイキャッチ画像は、無料写真素材のACさんからお借りしました。
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indeedでの求人状況は?
求人サーチエンジンindeedは、あらゆる求人サイトに掲載されている求人を、縦断して検索することができる優れたサイトです。
私も空港へ転職する際、そして空港内で転職する際、このサイトで見つけた会社で働くことになりました。リクナビやマイナビといった求人媒体を個別に当たっても良いのですが、どうしても時間がかかってしまいます。
indeedで検索すれば、こうした求人媒体に掲載されている求人も、まとめて検索することができます。
さて、indeedで「羽田空港 グランドスタッフ」、「羽田空港 グランドハンドリング」と検索してみました。
予想はしていたのですが、両方ともわずか70件あまりしか結果が出てきませんでした(2020年5月15日 13:00現在)。しかも、「グランドスタッフ」の検索結果に、グランドハンドリングの求人も混じっているため、実質ほとんど求人がない状況です。
掲載されているグランドスタッフ、グラハンスタッフの求人もあるが…
両職種とも、求人自体を見つけることができました。しかし、グランドスタッフ採用に関しては、ほぼ新卒採用のみでした。それに対し、グラハンは転職組の方も応募できる求人の掲載を確認できました。
グランドスタッフに転職を考えられている方には、厳しい状況ですね。新卒の方に関しても、求人は少なく門戸は狭くなる可能性が非常に高いです。
成田空港の求人も検索しましたが、グランドスタッフについてはやはり非常に少ないです。そして羽田で検索した場合と同じように、グランドスタッフと検索しても、グラハンスタッフの求人が多く混じっている状況です。
そして、ここからがポイントです。
indeedでは、各求人が掲載されたのがどのぐらい前なのかを確認することができます。〇日前、30日間、30日以上前と言った具合です。
現在掲載されている求人は、いずれも30日前やそれ以上前が多いです。つまり、長期間掲載されたままになっているという状態ですね。
単純に計算すれば、4月中に掲載された求人と考えられます。しかし、企業側もコロナウイルスに関連した状況がどうなるかわからず、求人を取り下げるべきか迷っている担当の方も多いのではと推測します。
今応募して面接を受けたとしても、採用はペンディングになる可能性もかなりあるのではと、私は考えています。応募者にとっても、企業側にとってもどう対処すべきか決めるのが、極めて困難だと言えるでしょう。
今どう動くべきか?
特にグランドスタッフに関しては、応募できる求人が非常に少ない状況ですので、今動いても結果は非常を出すのは難しいでしょう。
首都圏においても、5月一杯で緊急事態宣言が解除される可能性がありますので、それを待って、各社のそれ以降の動きを見極めるのが良いと思います。
まとめ
ともかく今の時期は待つしか無さそうです。来年に延期になった「2020年」東京オリンピックに向け、エアライン各社とも旅客需要の回復に従って、ハンドリング需要も回復する。それに伴い、徐々にグランドハンドリング会社の求人も増加するのではないかと予想します。
職種は問わず、とにかく航空業界というのであれば、貨物ハンドリングもおすすめです。特に成田空港は貨物取扱量が多いので、「成田空港 貨物」などのキーワードで検索するのもいいでしょう。私も先程、このキーワードで検索したところ、Fedexが数日前に出した求人を見つけることができました。
航空業界で働く方、または業界を目指す方にとっても、今は非常に辛い状況が続いています。感染終息の動向に注視するとともに、indeedやその他の検索エンジンを使用し、定期的な求人チェックを行い、来るべき時に備えるというのが、今できる最善の方法かも知れません。