コロナ禍の国際線フライトハンドリング

コロナ禍々の現在、国際線旅客便は大半が運休の状態が続いています。このような状況の中、国際線フライトの到着ハンドリングの様子を、羽田空港で見てみました。

今回撮影したのは、HEL(ヘルシンキ)からのJL48便です。

コンテンツ

JL48便(HEL-HND)

JL48便ダイヤ

HEL 17:40 HND 翌日 10:10 (火水金日、1/1-1/12)

HEL 17:40 HND 翌日 10:10 (火水金日、1/15-)

東京(羽田) - ヘルシンキ間の時刻表(フライトスケジュール)ならびに飛行時間、機材・機種、運航便名を提供しています。日本航空、フィンエアー、ブリティッシュ・エアウェイズが運航を行なっています。FlyTeam(フライチーム)は、航空ファン・飛行機利用者のためのサイトです。

2020年3月に成田から移管された、JALのヘルシンキ便です。果たして、PAXはどのぐらい搭乗しているのか、気になりました。

JL48便到着時の様子(2020年12月29日撮影)

使用していたのは、オープンスポット(沖止めスポット)です。PAXのターミナルへの移動には、バスを使用します。

航空機の駐機スポットには、沖止めとPBB(ボーディングブリッジ)付きのものの2種類があります。 搭乗ゲートから航空機まで、徒歩で行った...

↑バスゲートでのハンドリングについては、上記過去記事をご覧ください。

機体は「JA875J」

マーシャラーによる、前進合図。

マーシャラーによる、停止合図。

到着後、早速ハイリフトローダーが取り付けられ、カーゴドアを開きます。 

カーゴドアが開きます。 

早速コンテナが出てきます。

ケータリングトラックが取り付けられます。

到着時の作業については、コロナ禍以前と変わりなく、カーゴの取り卸し、ケータリング取り卸し(ごみ処理)、LAV(トイレの汚水処理)等でした。

PAXがいないフライト…

シップサイドでの作業については、当たり前ですがいつも通りです。しかし、決定的に違うのは、PAXの有無です。到着時、通常はランプバスがシップサイドに到着し、PAXが乗り込み、ターミナルに向かいます。

しかし、私が撮影した12月29日は、ランプバスは1台シップサイドに待機していたものの、いつまでも動き出しませんでした。

これはほとんどPAXが搭乗しておらず、ランプバスはCREWとグランドスタッフ用であることを意味しているのでしょう。旅客機を使用した、貨物便だということですね。

オープンスポット使用の理由として考えられることは?

当日、第3ターミナルのPBBスポット(ボーディングブリッジが付いているスポット)には、かなり空きがありました。しかし、使用されていたのは、オープンスポットです。

当日の使用スポットは、121番(黄色い〇部分)で、TIACTは青く囲った部分です。

※上記スポット図は、https://aisjapan.mlit.go.jp/Login.doのチャートより、お借りしました。

空港内のチャートの見方

上記リンク、国土交通省航空局が提供する、「AIS JAPAN」では、空港内のスポット図等が無料で参照できます。使い方は、以下の記事をご参照ください。

空港のチャートを見る方法 空港にはランプ(駐機場)があり、車の駐車場と同じように、各スポット(車で言えば駐車場の番号)には番号が割り振られ...

わざわざオープンスポットを使用する理由として、当日はPAXが搭乗していなかったこと。そして、使用していたオープンスポットが、TIACT(国際線貨物ターミナル、正式名称は東京国際エアカーゴターミナル)の目の前にあることで、貨物の搬入がスムーズにできることが考えられると思います。

まとめ

やはりPAXがいないフライトは寂しいですね。しかし、旅客機が貨物機として、国際物流を支えている現場を見ることができました。旅客機を使用した貨物専用便は、コロナ禍で多く運航されていますが、やはりPAXを満載した国際線フライトが復活する日が待ち遠しいですね。