プライベート機ハンドリングとチップ

プライベート機を利用される方は、会社経営者、役員の方々をはじめとする、超VIPの方々です。定期便とは客層が全く違うのが特徴です。移動時間も快適に過ごすため、空飛ぶオフィスであるプライベート機を購入される方々です。

さて、今回はプライベート機ハンドリングでチップがもらえるか、という話題です。

※アイキャッチ画像は、無料写真素材サイト、「写真AC」さんよりお借りしました。

チップがもらえる機会はある?

前述したような、超VIPの方々が多いとはいえ、私の経験では年に数回程度でした。決して頻繁にもらえるということはありません。そしてチップを下さる方は、全て外国籍の方々でした。日本人が日本人にチップをあげるという習慣はほとんどないので、もらったら逆に違和感があると言えるかもしれません。

そしてどんな時にもらえるかというと、バゲージを運搬した時が多かったです。バゲージの運搬は、主に委託先のグランドハンドリング会社のスタッフに委託することが多いです。バゲージ搬送の流れは到着の場合、シップ→ターミナル→PAX車両です。出発はこの動線の逆ですね。

ターミナルに到着して、PAX車両に積み込む際、ハンドラーも手伝うことがあります。そういった際にチップを頂くことがありました。

日本円と外貨

チップは日本円で頂くこともあれば、外貨で頂くこともあります。街中だと、外貨を頂いてもすぐに両替店が見つからないこともありますが、そこは国際空港。ハンドリング終了後に、国際線ターミナルの両替店ですぐに両替し、無事日本円になります。

額はどのぐらい?

数千円から数万円と額は様々です。超VIPの方の搭乗便をハンドリングした際は、当日ハンドリングに携わったメンバーで山分けしても、一人数万円ということもありました。

しかし額よりも、もらえたこと自体が嬉しいですね。私の会社では、チップは直接頂いた人が、そのままもらえるというルールがありました。

まとめ

チップはPAXからだけではなく、CREWから頂くこともありましたので、日本とは習慣が違うんだなと思ったことがあります。当然ですが、CREWは運航に関わりPAXを輸送する一員です。立場上は我々ハンドラーと似ていて、PAXにサービスを提供する側であるにも関わらず、ハンドラーからCREWに対するアテンドやサービスに対するお礼として、チップを頂けるのは本当に嬉しかったです。人を労うということの大切さを感じた瞬間でもありました。

定期便だとPAXからのクレームも多く、このように報われる機会というのは、残念ながら少ないですね。私もサービスの提供を受ける側として、スムーズで臨機応変な対応をして頂いたとき、感謝の気持ちを伝えるようにしています。

日本ではチップという習慣は根付いていませんが、良い習慣だと思います。サービスへの対価自体は払っているものの、更にそれに上乗せして感謝や労いの気持ちを表すというのは、以前航空産業でサービスを提供する側だった私としても、素晴らしいことだと思います。