コンテンツ
羽田空港の最新チェックイン機
2020年8月19日に、久しぶりに羽田空港第3ターミナルを訪問してみました。これまで目にしたことがない、最新のチェックイン機を発見しました。
第3ターミナルには、従来も自動チェックイン機が設置されていましたが、それは駅の自動券売機のように、画面をタッチしてチェックインを進める方式でした。
今回のチェックイン機はタッチレス型とのことで、画面に触れなくとも、チェックインを進められる最新型のようです。また、バゲージに関してもPAX自身で対応できる構造となっています。

従来型のカウンターと比較すると、違いは一目瞭然ですね。従来型のものは、バゲージ預けはグランドスタッフが対応する構造です。

カウンター前にあるグレーのトレイ(通い箱)は、従来カウンターの中に置かれていました。通い箱は、紙袋やバックパックといった、壊れやすいいものやカウンターの荷物ベルトから流す際に引っかかってしまう恐れがあるものを、適切に流すための箱です。
グランドスタッフ不在の未来
従来の自動チェックイン機は、前述の通りバゲージ預けはグランドスタッフが対応していたこともあり、自動チェックイン機であるにも関わらず、チェックインバゲージがある場合、カウンターに並ぶ必要がありました。
しかし、最新型ではそれも不要となります。新型コロナウイルスの影響で、グランドスタッフとPAXとの接触を、リスクに変えてしまいました。このシステムがグランドスタッフ雇用にもたらす影響は、非常に大きいと考えられます。
これまでのように、1カウンター1名のグランドスタッフが配置され、チェックイン業務にあたるというケースは、これから更に減少するのではないでしょうか。
バゲージも自動預け可能な最新のチェックイン機があれば、1フロアにごく少数の案内担当を配置すれば済みますし、チェックインシステムをグランドスタッフが操作する機会も激減する可能性があります。
まとめ
全てのエアラインが、最新型の非接触型自動チェックイン機を導入する訳ではないと考えられますが、旅客グランドスタッフの未来に重大な影響をもたらす要素と言えそうです。
しかし、PAXに対する案内とともに、チェックイン機のトラブルに備えた人員をカウンターに配置することと、ゲートのマネージメントを行う人員も必ず必要になると考えられますので、直ちにグランドスタッフの業務がなくなることはないでしょう。
ですが、ハンドリングに関わる人員がこれまでより削減され、人員のスリム化が実行されることは間違いなさそうです。