グランドスタッフは、華やかなイメージがあります。しかし、実際には立ち仕事・力仕事が多々あります。今回は具体的に、そうした側面について見てきましょう。
グラハンスタッフの立ち仕事
グランドスタッフは、基本的に立ち仕事です。国際線では、チェックインはSTD(時刻表上の出発時刻)の、3時間前から開始するケースが多いです。STDの1時間前には、カウンターはクローズしますが、スタッフの大半はゲートに向かいます。
- STD3時間前にカウンターに立つ
- STD1時間前にゲートへ
- 出発後、オフィスへ。
1~3の流れだけでも、3時間余り立ちっぱなしです。私の場合、1日2便から3便を担当していましたので、2便の日も6時間以上立ちっぱなしでした。
チェックイン中は座れる?
私はほぼ羽田で勤務していたのですが、成田に応援に行って驚いたことがあります。なんと、チェックイン担当のスタッフが、チェックイン業務中に座っていたからです。
羽田では私はずっと立ってチェックインしていたのですが、成田では逆にずっと座っていました。羽田のチェックインカウンターにも、イスはあるのですが、私や周囲のスタッフは、ずっと立っていました。
成田のスタッフに座っている理由を聞いてみると、使用していたチェックインカウンタ-の高さが理由という答えが。立ってチェックインすると、中腰になってしまう高さになっており、確かに座らないと、腰や手が痛くなってしまうからです(成田の他のカウンターでは、立ってチェックインしているところもあります)。
座れるカウンターは、ごく一部だと思います。SVによっては、座ってPAXのチェックインを受け付けるのは、失礼だという考えの人もいました。
ともかく、立っている時間が長いので、デスクワークからの転職はちょっと大変かもしれません。
グランドスタッフの力仕事
グランドスタッフはチェックインカウンターで、PAX(旅客)のバゲージの計量と受付を行います。重さを計量した後、バゲージタグを付け、ベルトに流します。
「お預けのお荷物を、こちらにお願いいたします。」といったご案内をされますよね。
バゲージをカウンターのベルトに置く作業は、基本的にはPAXがやります。しかし、バゲージが多かったりすると、置き方に工夫を要する場合があります。重いスーツケースは下、お菓子類の紙袋は上といった具合です。
更に、ベルトに荷物を流す向きは決まっています。そして、流すときは立てたままでは流せません。そうした際、グランドスタッフが、重いスーツケースを、立てた状態から横にする作業を行います。
なかなかの力仕事で、ちょっとした筋力は必要となります。
まとめ
グランドスタッフは、立ち仕事・力仕事という側面が強いです。座っている時間は、オフィスにいてチェックインの準備や、ポストワーク(ポストフライトワークといって、使用した書類のファイリング、データ入力等)ぐらいのものです。
動き回るのが好きな人に、向いていると言えます。私もオフィスでじっとしているのが苦手でしたので、うってつけでした。
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