グランドスタッフと語学力

今回はグランドスタッフにどの程度の語学力が必要とされるか、についてです。

英語力の基準は?

国際線では、外国籍のPAXが多数いますので、英語対応は必須です。各社グランドスタッフの募集要項を見てみると、TOEIC550点以上となっているところが多いです。

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TOEIC 550点レベルを徹底分析(勉強方法・体験談あり)|TOEIC 550点相当の英語レベルとは?

TOEIC 550点は、日本のTOEIC受験者の平均的なスコアと言えます。例えば2016年7月の受験者平均は586.9点で、それ以前も平均スコアは500点台真ん中から後半で推移しています。つまりTOEIC 550点くらいならば、特に英語を使う仕事をしていない社会人の中では普通レベルという事になります。

TOEIC 550点レベルを徹底分析(勉強方法・体験談あり)|TOEIC 550点相当の英語レベルとは?

平均的なスコアであり、ハードルは決して高くないですね。

まだこのスコアに達していないものの、グランドスタッフを志望される方は、中学、高校レベルの英文法をしっかり固めましょう。

私が使用していた英語の参考書、学習本などは、追って紹介していきたいと思います。

グランドスタッフとしてカウンターに立つと、座席の希望を聞いたり、荷物の制限の説明をしたり、といった業務が発生します。便のDLY(遅れ)があったりすると、より応用的なセンテンスを使って、PAXに状況を説明する必要もあります。

私の担当していたLCCでは、現場にはその会社のREPがおらず、ハンドリング会社のスタッフだけでハンドリングを行っていました(緊急事態や不足の事態発生の際は、本国のFOCに国際電話をして、判断を仰いでいました。)

※FOCはFlight Operation Centerの略。

本国のスタッフといっても、英語がネイティブの国ではなかったので、まだ聞き取りやすかったです。しかし、このような場合、チェックインカウンター、ゲートで通常必要とされる英語力より、一段高度なものが求められる状況でした。

韓国語、中国語、フランス語といったその他の外国語

皆さんの中には、韓国、中国のキャリアへの就職、転職を希望されている方もいらっしゃると思います。私は韓国語を学習中で、ほんの少しですがわかります。

私が以前担当していたキャリアの中に、中国のキャリアもありました。PAXはほぼ中国の方ばかりで、中国語しかわからないPAXもいらっしゃいました。

その時は周りの中国人スタッフや、中国人REPさんに通訳してもらいましたが、自分が中国語が話せたら…と毎回思いました。

韓国、中国のキャリアでも、韓国語、中国語は必須ではなく、望ましいというキャリアもあるようです。私の元同僚が、韓国キャリアで働いていますが、韓国語はほとんどわからないとのことです。

英語ではない外国語を専攻されている方、いた方で、その言語を活かして就職したいという場合、グランドスタッフは良い選択肢の一つかもしれません