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バゲージタグのVOIDもれ
グランドスタッフは、チェックインカウンターで、PAXのバゲージの計量・受付を行います。そうした場合に注意が必要なのが、バゲージタグのVOIDもれです。
以前の記事(ミスチェックイン)で、簡単に説明していますが、新人グランドスタッフあるあるの事象でもあり、今回詳しく解説します。
ある日のチェックインカウンターで
大量のバゲージ
羽田空港第3ターミナルの、とあるチェックインカウンターで。あなたは、出発担当として、チェックイン業務にあたっています。
「お次のお客さま、どうぞ。」と、自分のカウンターにPAXを案内します。PAXはTCP4(4名連れ)で、バゲージも多数です
予約は2名ずつ分かれています。そこで、あなたは最初の2名のチェックインから開始することにしました。パスポートをお預かりし、チェックインバゲージを、ベルトの上に置いて頂きます。
そこで、あなたはちょっとしたパニックになります。それは、その2名のPAXのチェックインバゲージの個数が多かったからです。個数は15個です。
バゲージの個数のインプットを間違え…
とにかく、個数を冷静にカウントし、チェックインシステムに個数を入力し、バゲージタグを発行します。しかし、ここで問題が発生しました。
バゲージタグは15個発行しなければなりませんが、あなたは誤って、「25」と打ち込んでしまします。次の瞬間、大量のバゲージタグが、プリンターから吐き出されます。
何とか15個のバゲージタグをバゲージに貼るものの、10個タグが余った状態です。そこであなたはひとまず、その10個のタグをカウンターの隅に置き、次のPAXを受け付けます。
チェックイン終了後に問題が…
フライト1時間前となり、なんとかチェックインは終了します。カウンターSVと、グラハンスタッフは、バゲージの個数を確認しています。
そこで、問題が発覚します。カウンターから流しているバゲージの個数と、システム上の個数が一致しないのです。その個数は、10個です。
あなたのカウンターの隅には、10個の余ったタグがあります。実は、犯人はこのタグだったのです。実際には、誤ってタグを発行してしまっただけで、チェックインはしていません。
システム上で、きちんとVOID(無効)処理をしていないと、このような事態になってしまいます。確認にも時間を取られてしまいますので、要注意です。
まとめ
私も一度やってしまった、このミス。経験が浅いグランドスタッフが、慣れたころにやってしまいがちな、あるあるミスです。