様々な意味で「重い」A380

超巨大旅客であるA380ですが、色々な意味で思い航空機であると言えます。今回は、A380の「重さ」に焦点を当てた話題をお送りします。

※アイキャッチ画像は、無料写真素材のACさんからお借りしました。

A380の最大離陸重量(MTOW)は?

航空機の最大離陸重量とは、航空機が離陸することが出来る最大の重さです。英語ではMTOW(Maximum Take off Weight)です。MTOWは着陸料や駐機料を算定するベースともなります。

では、A380のMTOWの数値について見てみましょう。

上記サイトから、A380-800(A388)のMOTWは575トンという事実が分かります。これがどれだけ大きい数値かと言うと、B747の貨物機仕様であるB747-8Fと比較すれば分かります。

貨物専用機であるB747-8FのMTOWが、447.7トンです。物理的には、貨物専用機よりも多くの重量を抱えて離陸可能ということですね。

MTOWが高いとどんな影響がある?

前述のように、MTOWの数値を基に着陸料金や駐機料金が算定されるため、運航コストにダイレクトに影響します。A380はMTOWがかなり高いので、自ずとこれらの料金が高くなります。

着陸料や停留料など、成田空港に航空機を就航する場合に必要な各種空港料金をご確認いただけます。

成田国際空港株式会社のサイトで、着陸料金と駐機料金(停留料金)の一覧を見ることが出来ます。

A380の例を見てみると、

着陸料              881,950円

停留料(6時間未満)        113,800円

手荷物取扱施設(BHS)使用料    81,225円

搭乗橋(PBB)使用量          24,000円

合計              1,100,975円

ちなみにB787の場合はこれらの合計料金が、457,450円です。A380は各社の仕様にもよりますが、570名前後のPAXを輸送できるとはいえ、これだけの運航コストを支払って利益を出し続けるためには、高い搭乗率を維持する必要がありますね。

一度運航して空港の旅客設備を使用するだけでも、100万円以上の金額がかかってしまい、経済的にも「重い」機体であると言えます。

昨今のコロナウイルス蔓延で、国際線の搭乗率は激減していますので、ここまで多くの座席数を埋められる需要に回復するまで、運航会社損失を出させる厄介な機材となってしまうのは、間違いなさそうです。

フランスでは空港の誘導路が陥没する事態も

フランスのシャートルー空港(CHR)では、活躍の場を失ったBA(ブリティッシュエアウェイズ)のA380が、同空港に駐機中に誘導路路面の陥没を引き起こしてしまいました。

Today a Chateauroux Airport taxiway gave in due to the weight of a British Airways Airbus A380. On the same airport is storage more 6 BA a380.

同空港は旅客定期便の運航はなく、訓練目的や貨物便によって使用されることが多いようです。BA側にとってもは、活躍の場がない機体で、ただでさえ損害をもたらしているのに、空港で誘導路を陥没させるとは、頭が痛い問題だと思います。

ここでも、A380は「重さ」を遺憾なく発揮しましたね。

まとめ

ヘビーな重量(MTOW)のおかげで、空港施設使用料も多大な額を要し、もちろん燃料についても大食いなA380。このような巨大旅客機を運航するというのは、時代に流れに反していると、正直思ってしまします。

B747でさえ、旅客機としては世界中のエアラインで退役の動きが加速している状況です。B747よりも更に「重い」A380を運航するというのは、大きな運航コストが要求され、エアラインにもリスクが高いのでしょう。

コロナウイルス蔓延によって、更に過酷な状況に追い込まれている同機種ですが、その姿を見られなくなる日も遠くはないかもしれません。一度は乗ってみたいですが、現在の状況ではそのチャンスがあるのかも怪しいですね。