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航空無線通信士
航空無線通信士の資格を使用するのは主に、パイロットや管制官、ディスパッチャー(運航管理者)です。
一 航空機に施設する無線設備並びに航空局、航空地球局及び航空機のための無線航行局の無線設備の通信操作(モールス符号による通信操作を除く。)
二 次に掲げる無線設備の外部の調整部分の技術操作
イ 航空機に施設する無線設備
ロ 航空局、航空地球局及び航空機のための無線航行局の無線設備で空中線電力二百五十ワット以下のもの
ハ 航空局及び航空機のための無線航行局のレーダーでロに掲げるもの以外のもの
取得難易度や合格率は?
無線通信士の資格の中では比較的難易度は低めですが、試験科目に無線工学(無線機の構造や電気、物理)が含まれるため、完全な文系の方はしっかりと対策が必要です。しかし、後述する「コツ」を把握すれば、合格は難しくありません。
例年合格率は40%となっています。
受験者の半分以上は落ちる資格ですので、簡単とは言い切れませんね。
対策方法とコツ
対策方法は、何と言っても過去問です。下記のサイトに、過去問があります。
試験実施団体である、日本無線協会のサイトにも、過去問の掲載自体はあるのですが、過去に2回分のみのため、最初にご紹介したリンクのサイトと合わせてご利用ください。
無線工学
完全に文系の方は、最初に過去問の答えを見て、答えを暗記してしまいましょう。無線機の構造や用語の知識を問う問題は、暗記が通用します。
その他の問題(計算問題)に関しては、本来であれば暗記は通用しないはずですが、無線従事者の試験は例外です。計算問題の数値も同じものが、繰り返し出題されることも多くあります。理解して、答えを導けるよう練習するのが最良の方法ですが、どうしてもわからない問題があれば、暗記してしまうのも手です。
5年分ぐらいの問題演習を行いましょう。
法規
まずは最初に過去問の答えを見てしまい、正解の選択肢を問題文の文脈の中で記憶してしまいましょう。5年分ぐらいやれば十分だと思います。
英語
こればかりは、暗記が通用しません。とはいっても、航空関連の用語を過去問で把握して頭に入れておき、あとは英語力の勝負です。
電気通信術
フォネティックコードで発音されたアルファベットを聞いて、「Alfa」と読み上げられたら、回答用紙に「A」と記入する、受話。またはその逆で、「A」をフォネティックに変換し、「Alfa」と回答するパターンの、送話もあります。
まずは上記の通話表で、すべてのアルファベットについて、フォネティックコードを暗記します。
その後、以下のようなアプリで練習をすると良いと思います。
本番では、送話については、試験官と一対一で行います。受話はスピーカーを通じて流された読み上げ音声を聞き、回答用紙に書き取る形です。
送話試験では、読み上げる前に「はじめます、本文」と言います。終了したら、「おわり」と言う必要があります。
まとめ
きちんと対策をすれば、文系の方でも合格は難しくありません。航空業界目指す方や、航空ファンの方は、是非受験されてはいかがでしょうか。