ETOPSとは?

ETOPS(Extended-range Twin-engine Operational Performance Standards)

ETOPSとは、双発機(エンジンが2つの航空機)において、1つのエンジンが故障した場合にも一定の時間内に代替空港に着陸できるよう、基準を定めたものです。

ETOPSの認定を行うのは、アメリカ連邦航空局(FAA)と欧州航空安全機関(EASA)という機関です。

ETOPSには、ETOPS60、ETOPS120、ETOPS330、ETOPS370といったいくつかのレベルがあります。末尾数字は、飛行可能時間を表します。

ETOPS60であれば、片方のエンジンが停止しても、60分以内に代替空港まで飛行可能であることを意味します。

最長のETOPS370を取得している機種

ETOPSの中でも最長の、ETOPS370を取得しているのは、エアバスA359(A350-900)です。

エアバスは2014年10月15日、ヨーロッパ航空安全庁(EASA)からA350-900について、ETOPS-370を取得したと発表しました。ETOPSはエンジン2基を搭載した機体で、1基が停止した場合...

エンジンが1基だけ稼働できる状態でも、370分(5時間余り)飛行が可能であり、アジア~他北米路線等の長距離路線で、より効率的で距離の短いルートの選択を可能とするとのこと。

ETOPSルールが守られなかった事例

2014年5月5日(JST.22:00) Aaron Terruli 図:アシアナ航空のボーイング767-300型機、現在同型機7機を運行中で写真は"Star

2014年4月19日には、仁川発サイパン行きのアシアナ航空602便(B767)が、東シナ海上空を航行中にエンジンの1基が停止したのもの、サイパンまで飛行を継続してしまう事例が発生しました。

B767のETOPSは180分ですが、東シナ海上空ということは、仁川を離陸して1時間も経過していない状況でしょう。

仁川(ソウル) - サイパン間の時刻表(フライトスケジュール)ならびに飛行時間、機材・機種、運航便名を提供しています。アシアナ航空、チェジュ航空、ティーウェイ航空が運航を行なっています。FlyTeam(フライチーム)は、航空ファン・飛行機利用者のためのサイトです。

仁川ーサイパンのフライト時間は、約4時間30分です。残り4時間余りで、片肺の状態で飛行することになったと思われます。

ETOPSを少しオーバーする飛行時間なので、大丈夫だろうという勝手な判断だったのでしょうが、国際的なルールは厳守してもらいたいですね。

まとめ

自分が搭乗している航空機で、エンジンが1基停止する、という状態は想像したくもありません。しかし、残りの1基でも安全に別の空港に着陸可能な性能を備えおり、またそうしたフライトプランが組まれているということで、安心ですね。