フェリーフライト(回送)

フェリーフライトとは?

フェリーフライトとは、回送(回航)便のことです。機体の移動や輸送を目的として、行われます。PAX(旅客)が搭乗することはなく、運航乗務員やCAのみです(CAが搭乗しない場合も、当然あります)。

フェリーフライトの実例

機体工場からの輸送

エアバス社の工場は、フランスのトゥールーズにあります。完成した機体は、ここから世界各地にデリバリーされます。

上記動画は、カタール航空の例です(トゥールーズからドーハ)。エアラインによっては、報道関係者も搭乗し、通常のPAX搭乗の便と遜色ないようなものもあります。

購入した機体を移動させるため(中古機体)

機体工場からの移動も、「購入した機体」であることに変わりありませんが、それが中古の機体であることもあります。

私がプライベート・チャーター機のハンドリングをしていた際、アメリカで小型機を購入したフィリピン在住のオーナーが、機体をご自身で操縦し、フィリピンまで帰国されるというケースがありました。

小型機でしたので、テクニカルランディング(給油のための着陸)を何度も繰り返し、帰国されました。

今回は、テクニカルランディングについてのお話です。 テクニカルランディング(以下テクランとします)とは? 給油目的で、目的地の途中の空港...

寄港する空港への到着・出発時には、ハンドラーである我々に、到着時刻の連絡が来ますので、最終目的地の空港に到着するまで、応援する気持ちで見守りました(給油のために何度も着陸・離陸を繰り返すので、ちょっとハラハラしました)。

機体の移動

運用上の理由で行われる移動(別空港からの出発)

機体の運用上、到着した空港と次に出発する空港が異なることがあります。例えば、羽田に到着したものの、出発は成田からという場合です。

最近では見かけませんが、コロナ以前は羽田⇔成田間のフェリー便は、Flightradar24等のアプリを見ていると、度々見かけました。

ANAのB777の成田ー羽田フェリー便

運用上の理由で行われる移動(駐機制限を回避するため)

プライベート・チャーター機では、駐機制限回避(特に羽田では、駐機できる日数が4泊5日に限られるため)のために、実施されることが多々あります。

駐機制限をいかに回避するかは、ハンドラーの腕の見せ所です。

プライベート・チャーター機は、スロット、スポットを運航の度に取得するという点が、定期便と大きく異なる部分だとこれまでの記事でお伝えしました。...

まとめ

フェリーフライトを専門とする運航会社まであります。フェリーのために、運航乗務員を充てる時間的余裕のない運航もあるでしょうから、重宝するサービスですね。あらゆる航空機・ヘリコプターまでフェリー可能とのことです。

↑社名も「Ferryflights」で、業務内容そのもの。これほど分かりやすい社名はありませんね。

※アイキャッチ画像ならびに本文画像は、無料画像のPixabay (https://pixabay.com/ja/)よりお借りしました。