接客業とうつ 駅員、グランドスタッフ時代のこと(1)の続編です。
今回は、グランドスタッフ時代に経験したうつ編です。
グランドスタッフ時代の勤務体系
鉄道会社を辞めた後転職した私は、羽田空港でグランドスタッフとして勤務を開始します。
深夜便の担当となり、20:00または21:00頃から翌朝06:00または07:00頃までの勤務でした。
全くの昼夜逆転勤務ですね。
一般の会社員が帰宅する時間に出勤し、彼らが通勤する時間に退勤するという生活でした。
しかも、朝帰宅して夜また出かけるというシフトです。帰宅後にどこかに出かけて、帰って来る。その後出勤という元気はさすがにありませんでした。
ほとんど日光を浴びない生活となってしまいました。
一緒にでかけるのは会社の仲間だけ
まず、完全に昼夜逆転なので、昼間の仕事をしている友人と予定が合いません。
勤 勤 勤 勤 休 勤
勤=勤務、休=休日
夜勤なので、翌日に勤務がまたがってしまいます。勤→休といっても、休日の朝まで勤務があるのです。こういう勤務で飲むとなると、やはり朝からになってしまいます。これに付き合ってくれるのは、会社の仲間ぐらいになってしまうのです。
昼間の勤務の方が、仕事終わりの夕方、夜に飲みに行くのと一緒ですね。
しかし、この会社で勤務していた当時の同僚は、今は親友といってもいいぐらい親しいです。
同じ境遇で過酷な勤務をこなした友人は、貴重です。
グランドスタッフ時代のうつ症状
日光を浴びない生活をしているうちに、日々憂鬱で落ち込みを感じるようになりました。
仕事自体は好きで楽しかったのですが、夜勤はきつかったです。親しい友人と予定もなかなか合わないし、帰宅する人と一緒の電車でこれから出勤というのは正直、こたえました。
うつによる接客アレルギー?
そういった状態になると、接客が面倒になってきました。
チェックインカウンターで接客していても、PAXの対応をするのが嫌というか、人との接触が嫌になりました。心がささくれだっているという感じで、心が冷え切っているのに、人の相手はできないといった心境でカウンターに立つ日々が続きました。
接客業に従事していると、お客さまはストレスにもなる要素ですが、同時に救いでもあります。このような状態の中優しいPAXに遭遇すると、本当に救われた気持ちになりました。
私が接客業を長く続けられたのは、やはり人と接するのが好きで、そこに喜びを見いだせるからなのかなと思っています。
対応法は
さすがに鉄道会社時代のように、まだ転職はしたくなかったので、今いる環境をどう改善するかというアプローチをしました。
ここで、心療内科に行くことに決めました。
やはり診断結果は軽いうつで、軽い抗うつ薬や眠りやすくする薬を処方されました。
対策として、休日だけ昼中心の生活に戻さない。夜勤中、休憩時間に仮眠を取るといった方法を採ることにしました。
休日は人と会う用事があったりして、昼間活動する割合が増えたりしましたが、極力夜シフトの生活は崩さないようにしました。
私が試して効果的だったのは、夜勤中に仮眠を取るという方法です。やはり、夜中は人間のパフォーマンスはどうしても落ちてしまいます。
仮眠を取ると、夜勤だけど夜中少し寝られるという、満足感や安心感もありました。やがて、上記のうつ症状はやがて快方に向かいました。
私の場合、勤務が終わって寝る前に、少しのアルコールを飲むという方法もすごくリラックスできました。
まとめ
24時間運用空港で働くと、深夜、早朝といった時間帯の勤務をする場合も多々あるでしょう。「グランドスタッフ うつと」いうキーワードも、検索サイトでの検索頻度も高いですね。
モンスタークレーマー、夜勤といった要素から、うつを経験した管理人のエピソードでした。正直、長くなりすぎないように抑えたので、深刻さは伝わりにくいと思いますが、当時は本当に辛かったです。
ちなみにこの時の経験から、精神保健福祉士という資格を取得しました。この時の経験も、後に記事にしてお伝えできればと考えています。