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FOD(Foreign Object Damage)とは?
Foreign Objectとは、航空機にダメージを与える恐れのある異物を意味します。一口に異物といっても、様々なものがあります。
例えば、以下のようなものです。
・石
・航空機の部品やボルト
・整備に使用する工具
・火山灰
・氷
・鳥
一般の方にも馴染み深い用語として、鳥がエンジンに吸い込まれてしまう、「バードストライク」が挙げられます。これも、FODによるダメージです。
グラハンスタッフやグランドスタッフとFOD
主にグラハンスタッフの作業となりますが、航空機がブロックイン(スポットイン)する前に、使用スポットを歩いてチェックする「FODチェック(会社によって呼び方は異なります)」を実施します。
これはスポット内に、航空機にダメージを与える可能性がある異物がないかどうかを事前にチェックし、リスクを低減させるためです。
基本的にランプ内での作業は、グラハンスタッフが実施することが多いですが、RC(ランプコーディネーター)が実施する場合もあり、グランドスタッフが実施する作業であるとも言えます(RCは旅客部門所属である場合もあるため)。
RCについては、当ブログの過去記事をご覧ください。
そして、グラハンスタッフやグランドスタッフ共通の注意事項ですが、ランプ内でメモや書類を風で飛ばしたりしないように注意するということが挙げられます。
単に紙であっても、航空機のエンジンに吸い込まれてしまえば、損傷につながる恐れがあります。グラハンスタッフであれば、搭載指示書等の書類を所持していますし、これをうっかり風で飛ばさないように、十分注意が必要となります。
万が一飛ばしてしまった場合、CAB(航空局)への報告が必要となります。バインダーにしっかり挟むといった対策をしっかり行いましょう。
まとめ
航空機の安全運航には欠かせない、FODによるダメージの回避。地上スタッフにとっても、他人事ではありません。ランプ内に出る際には、うっかりものを落としたり、風に飛ばしたりしないよう、注意を徹底しましょう。
※アイキャッチ画像は、無料画像のPixabay(https://pixabay.com/ja/)からお借りしました。