空港業務の自動化とグランドスタッフの将来

空港業務、例えばグランドスタッフが担当する旅客業務においても、自動化が進んでいます。チェックインはもちろん、チェックインバゲージの預け入れまで、全て自動化が可能となっています。空港業務の自動化が進むと、グランドスタッフ将来にどのような影響があるのでしょうか。

既に自動化されている業務

既に羽田空港、福岡空港といった国内の複数の空港では、国内線でチェックインバゲージを預ける機械が設置されていました。

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現在はJALのみですが、成田空港国際線でチェックインインの自動預け入れ機の運用を始まっています。

 JAL(日本航空)は10月28日、成田空港の国際線チェックインで自動手荷物預け機のサービスを開始した。10月29日、このチェックインスタイルを報道公開した。

国際線に関しては、以前はWebチェックインをしていても、バゲージを預けるときは「BAGGAGE DROP」というカウンターに立ち寄る必要がありましたね。今後はそういった流れも無くなっていくのかも知れません。

グランドスタッフの雇用への影響は?

国内線旅客業務に関しては、前述のバゲージ自動預け機がある程度設置されていることもあり、かなり自動化が進んでいると感じます。

しかし国際線業務に関しては、Webチェックインや自動チェックイン機はかなり普及しているものの、バゲージに関しては自動化が進んでいません。羽田空港でも現時点(2020年5月1日現在)国際線にバゲージ自動預け機はありません。

よって、まだまだ国際線カウンターではグランドスタッフが必要とされています。

この理由として私が考えているのが、自動預け機で預ける際、バゲージタグをPAX自身でアタッチする必要があるという点です。到着でLL担当をしているとわかりますが、「タグオフ」といって、バゲージタグが外れてしまう場合があります。付け方が甘かったりして、バゲージのハンドリング時に外れてしまうのです。

グランドスタッフがアタッチしても外れる場合がありますので、素人であるPAXが自身でアタッチすると、その確率は更に上がるのではないでしょうか。

国内線であれば、バゲージのハンドリングも丁寧ですし、何よりも目的地が日本国内なので、バゲージの追跡が容易です。しかし国際線の場合は目的地は多岐に渡り、特に乗り継ぎがある場合、最初の到着空港でバゲージのタグオフがあるとハンドリングに混乱をもたらすという影響を考慮してのことではないかと思っています。

エアライン各社が使用するシステムは様々ですので、その点から考えても自動預け機の大幅な普及にはまだまだ時間がかかると私は考えています。雇用に影響が及ぶまでは、少なくとも数年はかかるのではと思っています。

まとめ

私自身がグランドスタッフに転職する際、グランドスタッフの仕事は将来無くなってしまうのでは?と不安に思ったことがあります。しかし私がこの業界に入った2016年から今年に入るまで、グランドスタッフの雇用は沢山ありした。現在はこの状況で、すぐにグランドスタッフに転職するのは難しいでしょう。しかし、感染収束後雇用が復活すれば、グランドスタッフの求人についても、当面の間は安泰ではないでしょうか。現在グランドスタッフを志望されている方は、コロナウイルス感染が収まるまでしばらく別の仕事に就き、その時を待つ。そして、チャンスが来たら是非チャレンジされることをお勧めします。