灼熱のランプ

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ランプとは?

ランプとは、簡単に言うと航空機が駐機している場所(アスファルト舗装)のことです。駐車場の航空機バージョンとお考え頂ければ、わかりやすいかと思います。

ランプという用語ついては、以下の過去記事でご説明しています。

今回は、航空知識編です。 用語の解説、そしてそれらの用語を、グランドスタッフがどう使うかという事例も併せてご紹介しています。 ラ...
ランプの過酷な環境

さて、グランドスタッフにとってのランプは、出発直前にゲートバゲージ(ゲートのPAXからお預かりしたベビーストローラー等のお荷物)を、ランプ担当のグラハンさんに渡す場合ぐらいしか、降りる機会がない場所です。

しかしグラハンスタッフは、シップにバゲージを搬送したり、LAV(トイレ)、WAT(飲料水)、デアイシング(除雪や除氷)をしたりと、作業のメインとなる場所です。

私自身は、プライベート・チャーター機のハンドラーとして、オフィスの次に頻繁に訪れて、長い時間を過ごしていた場所でもあります。

オフィス近くのゲートからランプ内に車を運転して入り、シップサイドへ。ターミナルからシップへ、またはシップからターミナルへとCREWを運転して送迎したり、グラハン作業のスーパーバイズをしたりと、色々な作業をしていました。

ランプにはもちろん屋根はないため、雨や雪、風を遮るものはありません。私の場合は、乗っている車両に避難するという選択肢がありましたが、作業時にはもちろん外に出なければならないため、過酷な環境を味わいました。

私の勤務空港は温暖な地域に位置することもあり、作業中に雪に遭遇することはほとんどありませんでした。しかし、台風が接近している中、駐機中の航空機の見張り番をしたり、冬の夜中、極寒の中のハンドリングは、早く終わって欲しいと思ってしまったものでした。

プライベート・チャーター機ハンドラーは航空機版のコンシェルジュと言っても良く、運航に関わることなら何でもこなします。 こんなことまでや...
まとめ

特に今の時期(8月)は、道を歩いていると照り返しが非常にきついことがあります。アスファルトの照り返しは、ランプで仕事をしていた頃を思い出させてくれます。しかし、航空機のハンドリングは、多くのグラハンスタッフが、風雨や雪に負けず、作業してくれるからこそ、成り立つのですね。

※アイキャッチ画像は、無料画像のPixabay(https://pixabay.com/ja/)からお借りしました。