空港内で発生するインシデント・アクシデント

空港内では航空機の動向に注意

空港内で業務を行う場合、注意すべき事項は多岐に渡ります。ランプ内では航空機の交通があり、動向に注意していないと、航空機の安全を支障することになります。

グランドスタッフ、特にグランドハンドリングスタッフ(以下グラハンスタッフ)は、ランプ内に駐機する航空機のすぐ側で作業を行うことが多いですので、作業には細心の注意が必要です。

空港内でのインシデント・アクシデントの具体例

国土交通省のサイトでは、「空港の安全に関わる情報」として、インシデントやアクシデントの情報が掲載されています。

グランドスタッフスタッフに係るインシデント

グランドスタッフが遭遇する可能性が高い事象として、パッセンジャーステップを昇降している際、段を踏み外すといったものがあります。

航空機が沖止めの際、こういったパッセンジャーステップ車を使い、搭乗を降機を行いますね。

私も沖止めスポットでのハンドリングの際、パッセンジャーステップ車によるボーディングを何度も経験していますが、「お足元にご注意ください。」といった呼びかけも必要ですね。

「誤った操作、運用により航空機の正常な運航に安全上の支障を及ぼす事態」として平成30年8月6日には中部国際空港で、「ビジターバスで入場したハンドリング会社職員が、本来立ち会うべき機体が、スポット誘導経路(E2)を挟んだ向かい側のスポットに到着した航空機であることに気付き、徒歩でスポット誘導経路(E2)を横断した。」といった事象が発生しています。

平成27年7月21日には、航空会社職員(旅客担当)が、「オープンスポットに駐機中の出発予定の航空機に書類を届けるため、徒歩でスポット誘導経路を渡り、当該スポットまで移動した。」との事象も。

グランドスタッフもランプ内に降りる機会がありますが、航空機が進入する誘導路に入ってしまうという、非常に危険なインシデントも発生しています。

グラハンスタッフには当然できることですが、グランドスタッフも、誘導路の識別ぐらいはできないと、事故につながります。グランドスタッフはグラハンスタッフと比較して、ランプや誘導路についての知識が少ない方が多いと思いますが、少なくとも何か変だと思ったら、誰かに確認し、安全が確認できるまで立ち入らないといった判断は必須です。

始動中のエンジンにも、注意が必要です。例えばA320機には、以下のような注意書きが存在します(エンジン始動中は、前後のブラストに注意とのイラストと注意書きがあります)。

※上記写真は、jetphotosよりお借りしました。

Have a closer look at the IAE V2500 Engine.. 9N-AKX. Airbus A320-233. JetPhotos.com is the biggest database of aviation photographs with over 4 million screened...

グランドスタッフも、オープンスポットで出発間際の、エンジン始動中の航空機に近づくこともあると思いますので、注意が必要です。

グラハンスタッフに係るインシデント

管制官の許可を得ずに、誘導路を横断してしまったり、航空機にGSE(航空機地上支援車両)を接触させてしまったり、閉鎖されている誘導路に誤侵入したり、といったものがあります。

やはり、ランプ内で作業するグラハンスタッフに関連するインシデント・アクシデントは、多様なものがあります。

業務でランプ内の運転もありますので、事故には要注意ですね。空港内での運転については、以下の過去記事でお伝えしています。

今回は、空港内(ランプ)で運転するためにどのような許可が必要かという話題です。旅客グランドスタッフは、基本的に所持している人は非常に少ないで...

私が空港内での運転の講習会に参加した際、GSEと航空機との接触の事象について、多くの事例の紹介がありました。

まとめ

適切な知識と、安全確認で防げることは沢山あります。グランドスタッフ・グラハンスタッフを問わず、過去の事例を参考とし、安全なハンドリングを遂行できるよう、常に注力したいものですね。

※アイキャッチ画像は、無料画像Pixabay(https://pixabay.com/ja/)からお借りしました。