グランドスタッフとケータリング作業

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グランドスタッフのケータリング関連業務

今回はグランドスタッフとケータリングについてです。グランドスタッフの行うケータリング関連業務についてお話します。

私がグランドスタッフとしてハンドリングしてたのは、主にLCCです。FSCも1社ハンドリングしていたのですが、到着業務のみでした。

まずはLCCのケータリング関連業務を見てみましょう。

※アイキャッチ画像は、無料画像のPixabayよりお借りしました。

LCCのケータリング業務

LCCはオーダーしない限り、機内食はありません。しかし、グランドスタッフには一応ケータリング関連の作業があります。

出発の1時間程前にCREWがゲートにSHOW UPしますので、チェックインシステムを使用し、搭載されているミールの数や、ミールごとのオーダー数を確認します。それをチーフパーサーに伝達するという作業です。

私がメインに担当していた、東アジアのLCCでは、ケータリング関連作業はこれだけでした。そのLCCでは、ケータリングの搭載は現地空港のみ。私の勤務空港では、搭載は一切行わないことになっていました。

FSCのケータリング作業

FSCでは普通食の他、SPML(Special Meal、スぺミルとも略します)が選択可能です。SPMLは特別食の総称で、実際には以下の表のようなバリエーションが存在します(ムスリム食、糖尿病食、ベジタリアンミールなど)。

※画像は上記リンク(Inside Flyerより転載)

PAXが特別食をオーダーしている場合、チェックイン時にその種類を確認します。その後、シップサイドにケータリング会社のスタッフが来ますので、普通食とSPMLの各食の個数を確認します。SPMLはオーダーしない限り手に入りませんので、足りなかったら別のものを出すという訳にはいきません。普通食であれば、予備もありますが、SPMLは代わりがないため、しっかりと個数を相互確認する必要があります。

ケータリング会社は、グランドスタッフやCAと相互確認を行い、搭載を行います。もちろん、機内で出されるお酒や飲み物も扱っていますので、飲料物についても確認を実施します。


特に国際線の長時間フライトでは、数が足りないという事態が発生しては大変ですので、搭載とそれに伴う確認は気を使う、大変な作業だと思います。

まとめ

グランドスタッフが関連するケータリング作業はそれほど多くはありませんが、重要な確認業務の一つであることは間違いありません。

各エアラインで、グランドスタッフが関わるケータリング作業は異なりますが、SPMLという用語やDBML(糖尿病食)、VGML(ベジタリアンミール)といった主要な略語を覚えていればまずは大丈夫です。