グランドスタッフを目指す方にとって、気になる要素の1つである年収。実際はどの程度なのでしょうか。
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グランドスタッフとしての私の年収
私がグランドスタッフとして入社した最初の会社は、外資系航空会社からグランドスタッフは業務の委託を受けていいる、ハンドリング会社でした。
額面支給額は早朝深夜手当(労働基準法で定められている、22:00-05:00にかかる勤務は、時給換算の25%増となります)を含めて24万円程でした。
しかし、基本給は低く16万円。その他、業務手当との名目で4万円で20万円。早朝深夜手当が4万円ほどでした。私の担当便は、早朝深夜にまたがる便でしたので、勤務時間は、大部分が早朝深夜帯といっても差し支えないぐらいでした。
ボーナスを含めても、300万円弱といったところです。この額であれば、まだ良い方と言えると思います。
グランドスタッフの一般的な年収は?
グランドスタッフとして一般的な収入は、額面で20万円前後です。
契約社員であれば、ボーナスがない会社も多いですので、単純計算で年収240万円となります。正社員であれば、ボーナスが支給されることがほとんどかと思いますが、そう多くは期待できません。年間で基本給の2か月分支給があれば良い方です。
基本給が20万円で2か月分支給の場合、280万円ほどになります。一人暮らしの方には、なかなか厳しい額ですね。
求人を見る際に注意して頂きたい3つのこと
まずはグランドスタッフ求人を探す際、注意して頂きたい事項は以下の3つです。
1.基本給とボーナスの有無
基本給は最も大事な要素です。航空業界、特にグランドハンドリング会社では、基本給が一般的な企業と比較してかなり定額である場合が多いです。その代わり、業務手当や資格手当といった手当を上乗せし、やっと20万に達するような条件を作るのです。
前述の私の例でも、基本給に業務手当が上乗せされ、やっと20万だったという様にです。基本給を低く抑えておけば、必然的にボーナスの支払いも抑えられます。会社にとっては得ですが、働く私たちにとっては、何もメリットがないという事実を抑えておきましょう。
2.雇用体系
契約社員と正社員、アルバイトといった雇用体系があります。現在の状況では、特に航空業界では特に、正社員であっても、いつ雇用に影響を受けるか分からない状況です。来年航空需要が持ち直しても、再度コロナの第2波によって、航空業界の雇用も不安定になる可能性も大いにあると思います。
可能な限り、正社員の方が良いと私は考えます。
3.年間休日
これもかなり大切な要素です。航空会社の自社採用と比較し、グランドハンドリング会社は年間休日が少ない傾向にあります。108日ぐらいあれば、月9日は休めるので、それほどきつくはありません。しかし、年間休日96日という過酷な会社もあります。このような会社で残業が多ければ、疲労がたまりやすく、結果的に早期の離職に繋がりやすいです。
理想なのは、年間休日120日(航空会社なら可能ですが、グランドハンドリング会社でこれ程年間休日がある会社は少ない)です。
年間休日が多い方が結果的に時給換算で年収は高いことになります。同じ基本給20万円でも、年間休日120日と96日では、疲労度も、時給換算額も大きく違います。少しでも年間休日の多い会社を選ばれることを、是非ともおススメします。
まとめ
航空業界の雇用情勢が、1日でも早く改善することを、心から願っています。雇用の回復してきた際、みなさんがグランドスタッフとして求人を選ばれるにあたり、今回の記事を参考にしていただければと思います。
当ブログを読んで下さり、航空業界に入られる方が、少しでも良い条件で就業できることを願ってやみません。
※アイキャッチ画像は、無料画像Pixabay(https://pixabay.com/ja/)からお借りしました。