グランドスタッフの新人研修とは(3)

前回の新人研修(2)の続編です。

CIQ、空港の3レターといった知識を習得したら、次はエアライン各社のSOP(Standard Operational Procedure)を習得します。

グランドハンドリング会社のグランドスタッフは、複数のキャリアを自身の担当としていることが多いです。とはいっても、いきなりいくつものキャリアを担当することはありません。

最初に1つのキャリアのハンドリングを覚え、慣れたころに(個人差はありますが…)別のキャリアのハンドリングについて覚えるのが一般的です。

SOP(Standard Operational Procedure)とは

日本語に訳すと、標準作業手順となります。

担当エアラインがどんな航空機の機種を使っているか、機体の座席数、自分の勤務空港からどこの空港に就航しているか、便名、マイレージ会員の種類、機内持ち込みのバゲージのサイズといったハンドリングに必要な知識、ルールを習得します。

私の担当のLCCでも、SOPのマニュアルは、ページ数が多かったことを覚えています。しかし、これを暗記、習得しないでカウンターに立つことは許されません。曖昧な知識でハンドリングにあたると、フライトのDLYや最悪の場合、事故に繋がる可能性があります。

例えば、以前のチェックイン編でも触れましたが、非常口付近の座席に座れるPAXの年齢も、何歳以上と決まっています。私の担当キャリアは15歳以上でした。他のキャリアでは18歳以上という条件を設定している会社もあり、複数のキャリアを担当している場合、混乱する可能性があります。

これを取り違え、B社(18歳以上)のチェックインをしているのに、誤って別のA社(16歳)のルールを適用してしまい、PAXをその座席にアサインすることはNGとなります。

SOPはハンドリングの基礎となる、大切な知識・ルールです。

システム

SOPの習得後、いよいよ各エアラインのシステムに関する研修がスタートします。

グランドハンドリング会社によっても様々ですが、まずは出発のチェックイン業務から担当する会社が多いのではないでしょうか。

システムの画面構成は各社様々です。簡単な操作でチェックインできる会社(私の担当キャリアはそうでした)。プログラマーのようにコマンドを打ち込んでチェックインする会社など、会社によって全く違います。

しかし、やっていることは本質的には各社同じです。座席を決め、バゲージの重さ、個数を入力してチェックインする。そして、バゲージが多かったり、重さがオーバーすれば、追加料金を徴収するという具合です。

チェックインが始まると、基本的には機体後部の座席から、席をアサインしていきます。これは、飛行する際の重量バランスに影響するそうです。

その他、SOPをしっかり意識しながら、慣れないシステムを操作するのは最初のうちは大変です。そのうえ、接客をしながらという条件がありますので、なかなか大変です。

まとめ

以上のようなことが、新人研修でやることのおおまかな流れとなります。

その他の内容もありますが、それは次回以降の記事で徐々にお伝えしたいと思っています。