グランドハンドリング会社は、複数の空港で同じエアラインのハンドリングを受託していることが多いです。例えば、あるグラハン会社が、成田と羽田の両方で、エアラインA社を受託しているといった具合です。
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成田へのハンドリングヘルプへ
私は当時羽田で、東アジアの某エアラインを担当していたのですが、あるとき成田にヘルプに行くことになりました。
成田での某エアライン便数は、1日に最大4便ほどで、ハンドリング人員が足りずに、羽田からもスタッフを送り込んでいました。丁度そうしたヘルプ要員を募集していたタイミングで、私も手を上げました。
初日から慌ただしいハンドリング
ハンドリング初日。成田に到着したのは、お昼前でした。若干の緊張の中、担当のスーパーバイザーやチームの面々に挨拶します。
チェックインカウンター
ブリーフィングを経て、早速カウンターでのチェックイン作業に入ります。全便ほぼ満席で、PAXが多いのはもちろん、複数の便のチェックインを同時に行う時間帯もあります。
- 空港の中のことがよくわかっていない
- 複数便チェックイン同時進行
- 慣れないチームの中でのハンドリング
こういった要素があり、初日は特に大変でした。複数便の同時チェックインは、出発時刻が先の便に搭乗するPAXを優先する必要があり、カウンターでのPAXの整理にも注意が必要です。
ゲート
チェックインを終了すると、ゲートに向かいます。いつも担当しているエアラインですが、空港が違うので便名も違い、アナウンスの際は便名を間違えないことも重要です。
ゲートに立っていると、PAXから免税店の場所、喫煙所の場所を聞かれますが、なにせこちらは成田初日。ちょっと戸惑います。
無事に出発させて後も、オフィスに戻れるわけではありません。便が多数あるので、次便のゲートに直接向かいます。
※本来はオフィス→カウンター→ゲート→オフィスという流れが多いです。しかし、ここが、オフィス→カウンター→ゲート→別のゲート→オフィスといった流れとなっていたのです。
チームの雰囲気
確かにハンドリングは大変でしたが、ハンドリングチームのメンバーは、穏やかな方が多く、非常に良かったです。羽田は夜勤のみということで、疲労が溜まることも多く、イライラしている人も散見されました。雰囲気が圧倒的に成田の方が良く、戻りたくないと思ったほどでした。
まとめ
宿泊先はホテルだったこともあり、慣れない環境で疲れもありました。しかし、良いチームでハンドリングできたのは幸いでした。他空港でのヘルプというのは、意外とない経験です。
ハンドリングは、数をこなせばこなすほど熟達しますので、多数の便をハンドリングできる経験は貴重でした。他空港でのハンドリングは、気分転換にもなり、グランドスタッフ時代の良い思い出です。
※本文画像は、無料画像Pixabay(https://pixabay.com/ja/)からお借りしました。