グランドスタッフと語学について、フランス語編 前編をお送りします。正直、フランス語圏のキャリアの日本への就航は少なく、活かす機会が多いとは決して言えません。
しかし活用方法はありますので、私自身の経験から空港のフランス語求人を探す方法とグランドスタッフとして活用する方法を、2回に分けてお話しします。
※アイキャッチ画像は、無料写真素材のACさんからお借りしました。
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グランドスタッフとしてフランス語を使用する機会は?
グランドスタッフとして、日本の空港で使用する機会が最も多いのは、やはり英語です。その次に、お隣の国の中国語や韓国語が続きます。
日本に就航しているフランス語圏のキャリアは、非常に限られています。グランドスタッフとしてこれらのキャリアをハンドリングしたければ、羽田・成田・関空の3空港に限られます。こうしたフランス語圏のキャリアをハンドリングしている、ハンドリング会社で働くという選択をすれば、フランス語を使用する機会が得られます。
緊急事態宣言が解除されると、少しずつ以前の状態に戻ってくると思います。状況を見ながら、少しずつ求人探しをされるのが良いと思います。
「羽田空港 フランス語」、「成田空港 フランス語」といったキーワードで探されるのがいいでしょう。
求人検索には、indeedがおすすめです。様々な求人サイトのデータを、一括して検索できるためです。
フランス語が活かせるグランドスタッフ求人を探す際の2つの注意点
羽田・成田・関空といった空港の、グランドスタッフのフランス語求人を探すにあたって、注意して頂きたいことがあります。それは、以下の通りです。
- 目安となるフランス語力は、実用フランス語技能検定(仏検)2級から準1級レベル以上
- フランス語が出来る人材に関する求人は、派遣が多い
- 正社員としてハンドリング会社に就職する際の注意点
それでは、以上の項目を一つずつ見ていきましょう
1.目安となるフランス語力は、実用フランス語技能検定(仏検)2級から準1級レベル以上
多くの国際線グランドスタッフの求人が、少なくともTOEIC500点以上のスコアの所持を応募要件としているのと同じように、フランス語求人は仏検2級から準1級レベル以上を要件としていることが多いです。フランス語求人に応募したい方は、少なくとも仏検2級を取得されることをおススメします。
後述しますが、私もフランス語検定2級を所持していたことで、フランス語を使用したハンドリングに関わるチャンスに遭遇できました。
2.フランス語が出来る人材に関する求人は、派遣が多い
フランス語が出来る人材を求める求人は、フランス語圏エアラインの旅客業務が多いです。少ないですが、フランス語通訳として、そうしたエアラインのカウンターやゲートで働ける求人もあります。
しかしそうした求人に多く見られる雇用体系は、派遣社員です。フランス語能力を所持していることが条件で、配属先もフランス語圏キャリアの担当と、最初から決まっています。
フランス語圏キャリア業務に特化した採用を狙うのであれば、派遣社員として不安定な雇用がデメリットになってしまします。
3.正社員(契約社員)としてハンドリング会社に就職する際の注意点
派遣社員として就業するのは、特に現在のような状況ではおススメはできません。そこで、フランス語圏キャリアをハンドリングする会社に、正社員(契約社員)として就職する方法を検討してみるというのもありです。
この場合の注意点は、フランス語に特化して採用される派遣社員とは異なり、配属されるキャリアが自分では選べないというです。フランス語圏キャリアをハンドリングする会社はもちろん、他の国のキャリアのハンドリングも行います。
配属時、フランス語能力は考慮されると思いますが、フランス語圏キャリアチームの人員が充足していれば、そこに配属されない可能性もあります。
まとめ
フランス語圏キャリアをハンドリングする会社に入って、フランス語を活用しようとする場合は、派遣社員と正社員(契約社員)の2通りの方法があります。
派遣社員であれば、フランス語能力のある人材をダイレクトに求められていますので、配属先も最初から決まっています。しかし、正社員(契約社員)として直接雇用を選ぶと、フランス語が多く活かせる場に配属されないというリスクもあります。
それぞれの選択のメリット、デメリットについてよく比較検討した上で、選択されることをおススメします。
次回、後編に続きます。