コンテンツ
ゲート(スポット)変更
ゲート(スポット)とは、航空機が駐機している場所です。チェックインカウンターで、「搭乗ゲートは148番です。」などと、グランドスタッフから案内されますよね。
詳細は、以下の過去記事をご覧ください。
スポットには、PBB(ボーディングブリッジ)付きのゲート、沖止めのリモートスポット(バスゲート)があります。
変更となる理由
HNDの場合を例に見てみましょう。スポットは、次便が使用終了する時刻から、最短で30分後に次便に割り当てられることになっています。
148番スポットにおいて、エアラインA社便が14:00に出発。B社便が14:30に到着する予定となっていると仮定しましょう。
しかし、A社便にメンテナンスによるDLYが発生。予定より、数時間のDLYとなりそうです。こうした場合、B社便は当然ながら、別スポットに変更となります。
このように、様々な原因(DLY等)で元々割り当てられていたスポットが使用できない場合、スポット変更となります。
ゲート変更のオペレーション
実際にゲート変更の手続きを行うのは、オペレーション部門(運航管理)となります。スポットの情報は、オペレーション担当がCAB(航空局)とやりとりを行います。
どこのスポットに変更になるか、確認が取れれば、他部門(旅客、グラハン)に情報を流します。スポット情報は、ハンドリング時にとても重要な情報です。各部門に情報の流し忘れがないように、注意します。
さて、ゲート変更に関する情報を受け取ったグランドスタッフ(旅客担当)は、以下のような作業を実施します。
-
チェックインシステムへの反映確認
-
PAXへの周知(アナウンス)
-
チェックインの開始から時間が経過している場合、情報を知らないまま、当初のゲートでスタンバイしているPAXがいないかの確認。
各項目をそれぞれ見ていきましょう。
まず、チェックインシステムへの反映確認です。これができていないと、BP(ボーディングパス)に印字されるゲート番号が、変更前の古いものとなってしまいます。印字された際、グランドスタッフがゲート番号をきちんと確認し、更新されていなければ、手書きで修正する必要があります。
PAXへの周知は、言うまでもありません。当初のアナウンスで、新しいゲート番号を案内します。チェックイン開始から時間が経過している場合、古い情報を持ったPAX、新しい情報を持ったPAXが混在します。
そのため、PAXによっては、変更前のゲートで待っている人もいる訳です。このような状況では、変更前のゲートにもスタッフを向かわせ、呼びかける必要があります。
まとめ
スポットの変更は、ハンドリングするスタッフに必須であるだけではなく、何よりもPAXにとって不可欠な情報です。情報を適切に発信することは、オンタイムの出発に欠かせません。
PAXにとっても、早い段階で情報を得て、余裕を持って行動できる状況を作り出す。これは、旅客グランドスタッフに欠かせない配慮ですね。
※アイキャッチ画像ならびに本文画像は、無料画像Pixabay(https://pixabay.com/ja/)からお借りしました。