私がグランドスタッフを辞めた理由

今回は、私がグランドスタッフを辞めた理由についてお話しします。

一番大きな理由とは?

結論からお伝えすると、やはり早朝深夜のまたがる不規則勤務です。

空港で最初に勤務したグランドハンドリング会社では、羽田空港で国際線定期便担当のグランドスタッフとして勤務しました。

この会社では、深夜に1便、早朝に1便の合計2便を担当していました。勤務時間もそれに合わせ、21:00前後から翌朝の06:00または07:00でした。

一般の会社員と違い、夜勤でした。勤務を開始して数ヶ月経過すると、夜勤に慣れてはきたのですが、日光を浴びていないせいか、気持ちが落ち込むようになることもありました。

友人と飲みに行ったりするにも、夜勤なので就業時間後というのは無理でした。

仕事自体はとても好きだったのですが、全ての勤務が完全に夜勤というのが、どうしても割り切れない点でした。

空港内で転職するが…

そこで私は、航空業界で他社に転職するという選択をします。

プライベート・チャーター機のハンドリング会社です。ここでは、09:00からの早番、12:00からの遅番が基本で、昼間勤務の日も多かったです。

しかし、プライベート・チャーター機はあくまで機体オーナー、チャーター主の希望で運航時間が決まります。羽田空港は24時間運用空港ですので、時間は選び易いです。

この会社に転職する前は、日中に勤務できる日がある程度あれば、他業種で働く友人との時間も少しは取れるし、少しは人間らしい生活ができると思っていました。

超絶な不規則勤務

ところが、その目論見は甘かったのです。プライベート・チャーター機は運航時間の変更も頻繁で、それに合わせてハンドラー(プライベート・チャーター機ハンドリングを担当する社員)の出勤時間がしばしば変わります。

当初、翌日は09:00の予定が、02:00からに変わったりといったことがしばしばありました。

また、寝ているうちに出勤時間が変わったこともあります。その時は、03:00の予定が、02:30になりました…

起きたあと見てみると、業務用携帯に01:00頃着信があり、その後ショートメールで、勤務変更の連絡が来ていました。いくらなんでも常識外れで、無茶すぎます。

出発便だったのですが、後で理由を聞いてみると、運航時間やCREWの空港SHOW UP時間が変わってわけではなく、ただ念のためというのです。これには呆れ返りました。

そんな生活を1年ほど続け、当初契約社員だったのが、正社員にならないかとのオファーを会社から受けました。

しかし、私は断りました。理由はやはり、この超絶な不規則勤務です。そして、空港近くに住んでいる社員だけが、02:00や04:00開始といった、公共交通機関を利用できない時間に出社を強いられていたことも理由の一つです。

入社前の説明では、公共交通機関を利用できない時間帯の出勤には、タクシーを出すとのことでした。しかし実情は、空港近くに居住する社員だけがそういった時間帯の勤務をこなしていました。

私も空港近くに住んでいましたので、これに巻きこまれてしまいました。休みの日でも共有のエクセルファイルに入力された勤務表を見ながら、注意している必要がありました。明日は12:00出勤だから、実家に帰ろうかと思っても、いきなり早朝勤務になったりするのです。

不公平だと抗議しましたが全く変わらず、ストレスだけが溜まりました。全員が同じ条件なら良いのですが、そうではないのです。空港近くに住んでいるがために、一方的に負担を強いられるのはどうてしても納得できませんでした。

こうして、私は空港を去ることになりました。

まとめ

羽田、中部、関空といった、24時間運用空港で勤務する場合は、過酷な勤務への覚悟が必要です。しかし、その場合も空港近くへ転居が必須なのか。もしそうであれば、転居費用の補助はあるのかの確認は必ずしてください。

ある程度近くに居住していれば、タクシーを支給される会社もあります。その場合も、タクシー支給の条件を確認してからの入社をお勧めします。

勤務するなら、やはりそういった面でも条件が整っている会社が良いのは間違いありません。

以上、私のグランドスタッフ退職談でした。