非常に地味なプライベート・チャーター機ハンドリング

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非常に地味なプライベート・チャーター機ハンドリング

グランドスタッフというと、業務内容を一般の方でもイメージしやすいと思います。カウンターでのチェックインであったり、ゲートでの搭乗業務が分かりやすいですよね。

しかし、プライベート・チャーター機のハンドラーと言われても、馴染みがない方が大半だと思います。使う手段もメール、電話、FAXが多いです。

今回は、定期便旅客ハンドリングと異なり、とてもアナログなプライベート・チャーター機ハンドリングについてです。 定期便旅客業務では、Am...

主な業務は書類作成(ペーパーワーク)

航空機運航には言うまでもなく、運航許可の取得が必要です。こういった許可を所得するには、当然申請書の提出が必要となります。

以下のリンクは、国土交通省航空局の資料で、「外国籍編ビジネスジェット(BJ)機の各種申請手続き」というものです。プライベート・チャーター機運航支援を行う会社は、この資料に掲載されている手続きを代行する会社です。

https://www.mlit.go.jp/common/001322280.pdf

例えば、当ブログの過去記事で話題にしている申請ですと、外国籍航空機の国内使用許可申請というものがあります。

今回は、航空法第127条についての話題です。 航空法第127条とは? 航空法第127条 (外国航空機の国内使用) 外国の国籍を有する航...

この許可を申請するには、上記資料の「48,49P」に記載されている申請書の作成、提出が必要です。

申請の締め切り期日、制限等、様々なルールを把握した上で、書類を適切かつ迅速に作成できる人が、プライベート・チャーター機ハンドラーに向いています。

プライベート・チャーター機ハンドリングのイメージと現実

私のプライベート・チャーター機ハンドリング会社、入社前のイメージ↓

現実は書類作成メイン↓

確かに、上記写真のようなシップサイド業務(機側、機体のすぐ側での作業)もあります、しかし現実的には、ハンドリング中、書類作成が7割ぐらいを占めています。

非常に地味な業務ですが、許認可に関わる大切な業務となります。官公庁の許可を所得することがメインとなりますので、当たり前と言えば当たり前なのですが、ゴージャスなイメージばかりを抱き、業務にあたると、非常に辛いと思います。

まとめ

プライベート・チャーター機は豪華なイメージがあります。しかし、その運航支援をする業務は、地味な業務の繰り返しとなります。しかし、定期便のハンドリングでは、決して見られない機体を扱うことも多く、やりがいも多いです。

グランドスタッフ業務が自動化される中、プライベート・チャーター機ハンドリングこそ、今後も確実に、人手が必要とされる分野と言えそうです。

※アイキャッチ画像ならびに本文画像は、無料画像のPixabay (https://pixabay.com/ja/)よりお借りしました。