今回は、プライベート・チャーター機専用のターミナルについての話題です。
ちなみにこれまでの記事では、定期便のPAXも使用する一般の旅客ターミナルを使用したハンドリング方法についてお伝えしています。よろしければ、以下の記事をご覧ください。
コンテンツ
ビジネスジェット専用ゲート(BJターミナル)とは?
プライベート・チャーター機のPAXのみが使用できる専用ターミナルで、日本の空港ではHND、NRT、KIXのみに存在します。
https://www.tiat.co.jp/facility/business_jet.html
東京国際空港ターミナル株式会社 ビジネスジェット専用ゲート
そして、利用料は到着または出発1回の利用につき 260,000円(税抜)です。
つまり、到着と出発の両方でBJターミナルを使用すると、540,000円プラス税金となります。
https://www.naa.jp/jp/b2b/premiergate/bus.html
成田国際空港株式会社 Business Aviation Terminal – PremierGate – のご案内
ちなみに、NRTに関しては到着または出発1回の利用につき 250,000円(税抜)という料金設定です。
PAXによっては、到着または出発どちらかのみBJターミナルを使用し、あとは一般ターミナルという方もいらっしゃいます。選択はもちろん、PAXの自由です。
BJターミナルを使用するメリットとは?
高額な利用料を払うメリットとして、
1.保安検査がない
2.CIQ(Customs, Immigration, Quarantine)さんがそのPAXだけのために来てくれるため、待ち時間がない
というメリットが挙げられます。
プライベート・チャーター機を利用されるPAXは、VIPばかりですので、とにかく余計なことに時間を費やすことを嫌う方々が多いです。これほどの料金を払っても、利用するメリットがあるということですね。
とにかく時間がかかる保安検査もなく、出入国審査も非常にスムーズですので、出発直前に到着するということも可能です。HNDの場合、BJターミナルから駐機場までは、10分ほどです。最悪の場合、出発時刻の15分前に到着しても、出発には間に合います。
それこそ自家用車に乗るような感覚で、飛行機を利用することができるというものです。その他のメリットとして、個室の待合室があることも挙げられます。自分が使用する時間に、他のプライベート・チャーター機PAXが使用していることもあるのですが、個室の待合室があるため、出発直前まで機密度が高い打ち合わせをすることができます。
羽田BJターミナルの待合室冷蔵庫には、ビールやウイスキー、ペリエといったソフトドリンク類があったのを覚えていますが、利用されるPAXは、あまりドリンク類に手を付けなかった印象があります。ウイスキーは山崎が置いてあったりで、私だったら即飲むか機内に持参してしまうだろうなと思ってしまいましたが、本当のVIPは違いますね。
まとめ
BJターミナルは、庶民には縁遠い世界だと、ハンドリングの度に痛感しました。しかし、BJターミナル利用の際は免税店利用も基本的にはなく(羽田では免税品を事前オーダーして、BJターミナで受け取りは可能だったと記憶しています。)、とにかく迅速で簡素な導線通過です。
定期便で味わえるような、免税店の並ぶエリアを通過し、免税品を買ったり、他のゲートに駐機している航空機を眺めたりして時間を過ごすというのが、私はたまらなく好きです。
非常に便利ではあるものの、海外に出発するという期待感で言えば、定期便の方が上ではと考えてしまいました。