遠いソーティング場のメイクへ

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ソーティングエリア(ソーティング場)とは?

まずグランドスタッフがチェックインカウンターで、PAXのバゲージをお預かりします。ここではバゲージタグ(正式にはバゲージクレームタグ)を取り付け、カウンター後方のベルトから流します。

まずはカウンター脇のベルトに乗せ、重量を計ります。その後、カウンター後方のベルトに流します。

荷物を運ぶベルト(ベルトコンベア)は、BHS(Baggage Handling System)と呼ばれます。

このBHSの終点には、ソーティング場という、荷捌き場があります。更にソーティング場には、メイクという場所があり、航空機へ搭載されるコンテナに移し替えられます。

遠いソーティング場へのメイクへ

SVからの指示

ある時、私は東南アジアの某キャリアのチェックインカウンターでのヘルプをしていました。そこで、カウンターのSVから指示が。

既にチェックインしたバゲージの、リタグ(バゲージタグを付け替えること)が必要となったとのこと。そこでソーティング場の中の、メイクまで新しいタグを持参し、リタグをして欲しいとのこと。

その便は、サテライトといってメインのターミナルから離れたエリアのスポットを使用していました。

今回は、航空知識編です。 用語の解説、そしてそれらの用語を、グランドスタッフがどう使うかという事例も併せてご紹介しています。 ラ...

当然、ソーティング場も離れており、カウンターからの距離もあります。

ソーティング場で迷ってしまい…

余談ですが、空港にはBHSでは流せない長大物の運搬する、通称「長大」(ちょうだい)と呼ばれる運搬システムがあります。カウンターでは頻出の単語です。

長大脇のエレベーターを通り、いざソーティング場へ。

私は、指定された5番メイクに向かいました。しかし、カウンター脇のエレベーターから降りたソーティング場には、メイクは4番までしかありません…

まずはトーキー(携帯無線機)で、SVに聞きます。しかし、SVも分からないとのこと…

グランドスタッフは、業務でトーキー(携帯無線機)を使用し、連絡を取り合います。無線で使用される用語は、一般的な会話文と少し異なります。今回は...

その後近くにいるグラハンさんに聞くと、丁寧に教えてくれました!サテライトに位置しているため、エレベーターを昇って、通路を通って、という気が遠くなるような道のりが。

エレベーターも、これで間違いないのかななどど考えつつ、若干の不安を抱え、教えてもらった道を進みました。

ついにメイクに到着

やっと、5番メイクに到着です。リタグ自体はとても簡単な作業ですが、メイクに到達するまでが遠すぎました。さっさと作業をすませ、カウンターに戻りましたが、来る道をそのまま戻ったので、大変でしたw

まとめ

カウンターSVも知らなかった、5番メイク。後に同じ作業を同僚が行う際、私がアテンド役となったのは、言うまでもありません。

※アイキャッチ画像ならびに本文画像は、無料画像の「写真AC」よりお借りしました。   https://www.photo-ac.com/