Hi FLY航空がA380を貨物機に改造 

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Hi FLY航空がA380を貨物機に改造

Hi FLY航空は、ポルトガルのリスボンに拠点を置く、チャーター専門の航空会社です。日本にも、大分空港等に飛来した実績があるようです。

COVID-19(新型コロナウイルス)の影響による、航空貨物輸送需要の高まりを受け、保有しているA380のエコノミークラスのシートを撤去し、貨物機として運航を開始しました。

搭載可能重量は、約60トンとのことです。搭載容量は、297.86㎥です。比較対象として、日本貨物航空(NCA)のボーイング747-400Fは、それぞれ113トンと758m³とのことで、貨物専用機には劣りますが、なかなかの容量ですね。

この機体(登録記号9H-MIP)はA380-800で、以前はシンガポール航空に所属していたものを、中古機として購入したようです。

機体記号 : 9H-MIP (ハイ・フライ・マルタ)に関する登録情報、ニュース記事、航空フォト(飛行機 写真・画像)を確認することができます。FlyTeam(フライチーム)では、航空ファン・飛行機利用者のために航空機の機体情報を一機ごとに徹底的に網羅しています。

機体の仕様については、詳しい解説も

座席があった部分には、キャビンカーゴコンパートメント(機体下部の貨物室)のポジション番号(M10など)が割りふられており、貨物室さながらの雰囲気となっています。

※上記画像ならびにアイキャッチ画像はHi-FLY社ニュースリリースのリンク先より、転載しています。

https://hifly.aero/public/uploads/2020/07/A380-800_9H-MIP-1.pdf

※続報

Hi-FLY社は、9H-MIPのリースを延長しないことを決定したそうです。同社のニュースリリースでは、コロナウイルス蔓延により、超大型機に対する需要が急激に減少したことを理由として示されています。

今後は、A330が後を継ぐそうです。貨物機としての運用も、様々なコストがかかり、割に合うものではないということでしょう。

超巨大旅客であるA380ですが、色々な意味で思い航空機であると言えます。今回は、A380の「重さ」に焦点を当てた話題をお送りします。 ...

例えばA380が成田空港に運航する際の駐機料、着陸料といった運航コストについて、上記の記事をお読み頂ければと思います。

まとめ

A380は、不運の機種と言えますね。コロナが、退役の急速な引き金となりました。旅客機の貨物機転用の世界的な流れで、貨物機に転用されたものの、お役御免とのこと。

しかし何はともあれ、A380、お疲れさまでした。

旅客機転用の貨物輸送につきましては、以下の記事もご参照ください。

当ブログの記事でも先日、旅客機による貨物輸送についてお伝えしました。搭乗するPAXが激減しているため、貨物室のみではなく、キャビンにも貨物(...