エアライン等のREPとは?

既にグランドスタッフとして勤務されている方、勤務されていた方には馴染み深い用語のREP。REPはどのような職種なのでしょうか。

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REPとは?

REP(レップ)とは、Representativeの略語です。一般的にはエアラインのスタッフであることがほとんどです。エアラインの旅客業務は、エアラインからグランドハンドリング会社への委託業務であることが多数です。

つまり、エアラインのカウンターでチェックインを行っているスタッフは、エアライン本体の職員でないことが多いのです。

しかし、委託会社へ業務を全部投げ、エアライン本体のスタッフはカウンターへ行かないという訳にはいきません。そこで委託先会社業務のお目付け役として、1つのカウンターに、1名もしくは2名ほどのスタッフを配置し、業務のスーパーバイズに当たるのです。

REP業務にはどのようなものがあるか

簡単に言えば、業務のスーパーバイズ(監督)業務です。

エアラインにはSOP(Standard Operating Procedure,標準作業手順)を持っています。守るべきルール、手順が細かく定められており、ハンドリングにおいて、SOPが遵守されているか、というチェックを常に行っているかを、REPはチェックします。

チェックインカウンターでの勤務では、チェックインを行うこともあります。しかし、REPの業務はあくまでスーパーバイズであるため、チェックインができなくても業務は可能です。

オフィスでの勤務時には、本国との調整業務や、CAB(航空局)との調整作業もあります。便がDLYした場合、スロットやスポットの調整をREPが行っている会社もあります。

スロットやスポットについては、以下の過去記事をご覧ください。

今回は、航空知識編です。 用語の解説、そしてそれらの用語を、グランドスタッフがどう使うかという事例も併せてご紹介しています。 ラ...
REPの待遇は?

ハンドリング会社と比較し、賞与や休日について、充実している傾向にあります。月給で言えば、ハンドリング会社と大差はありませんが、やはりエアライン本体は賞与、休日については恵まれていると言えます。

ハンドリング会社は複数のエアラインの業務を受託しているのに対し、エアラインのREPであれば、自社ハンドリングのみです。

フライトがない日は休むことができます(関係官公署との調整、研修等もあるので、全部ではないですが)。私がハンドリング会社勤務だった際、仲がよかったREPさんに聞いたところ、フライトがない日はほとんど休みとのことで、羨ましく思った記憶があります。

REPを目指す方法は?

REP採用については、未経験者も応募可としている会社もありますが、未経験者の場合は、30歳未満までといった年齢制限があること多いです。逆に経験者の場合は、年齢不問というパターンが多いです。

ハンドリング会社で数年間経験を積み、少なくともカウンター責任者を経験してから、応募されることをおススメします。

私が勤務していたグランドハンドリング会社でも、先輩が外資系エアラインのREPに転職しましたが、カウンター責任者を数年間経験し、スーパーバイザーを経験してからの転職でした。

未経験者の場合、私が聞いた話だと、空港内のコンビニでアルバイトをされていた方が採用されたという驚きの話もあります。未経験者ですから、ポテンシャルを見込んでの採用で、不思議ではありません。しかし、グラハン会社で経験を積んだ方も、採用されるのは簡単ではありませんので、ちょっと驚いたのは事実です。

エアラインのスタッフではないREP

冒頭で、REPはほとんどがエアラインのスタッフだとお伝えしました。では、残り少ない他のREPはどこに所属しているか、という事実です。

実は、私もプライベート・チャーター機ハンドリング会社に所属していた際は、REPと呼ばれていました。プライベート・チャーター機の運航を受託している運航会社の日本側代理店となっていたのが、私の会社でした。

特に地方空港に出張する際は、現地のグラハン会社のスタッフから、「REPさん」と呼ばれることが多かったです。

こうした代理店のスタッフであっても、REPとなる場合があります。エアラインについても、日本側代理店に業務を委託し、委託を受けた会社が、REPとしてカウンター業務をスーパーバイズしているケースがあります。

まとめ

グランドスタッフを目指される方は、REPを目標としてみるのもいいと思います。複数の会社をハンドリングできるのが、グラハン会社のグランドスタッフの魅力でもありますが、待遇面や長く勤務することを考えると、REPのほうがベターだと、私は思います。

※アイキャッチ画像は、無料画像Pixabay(https://pixabay.com/ja/)からお借りしました。