プライベート機の運航スケジュール

プライベート機の運航スケジュールの自由度

プライベート機は、運航スケジュールを自由に決められるという大きなメリットがあります。厳密には、スロット・スポット(時間枠と駐機場枠)が空いているという条件付きではありますが、定期便と比較すると、自由度は圧倒的に高いです(チャーターに関しては、スケジュール変更に少し制約がありますので、ここでは除外します)。

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スケジュール変更に合わせた調整

最初に決まっていた到着・出発時刻が次々と変更となることは日常茶飯事です。スケジュールが変更となると、あらゆる関係各所と調整しなければなりません。

CIQ、グラハン会社、燃料会社、タクシー会社といった各所に、スケジュール変更の連絡を入れます。

ハンドリング時は、上記のような各所にいつ連絡をしたか、日付を記録していました。スケジュール変更があると、ほぼ一からやり直しとなりますので、心が折れそうになることもあります。

関係するサードパーティーに連絡するのはもちろん、一番影響が大きいのは、自分自身の勤務スケジュール変更だと思います。

翌日の日中に出発予定だったのに、翌日の早朝に出発が変更となったりすることは、頻繁にあります。これはかなり堪えるものがあり、これが原因でプライベート・チャーター機ハンドリング会社を離れる方も多いです。

地方の空港でのハンドリングだと、現地のグラハン会社の対応可能時間(定期便と輻輳してしまったり。輻輳とはかぶること。)が限られたりするので、対応できるか確認する作業も必須です。そうして、関係当事者全員が対応可能と確認でき、初めて変更にゴーサインを出せる訳です。

まとめ

定期便は電車やバスと同じように、PAX側にスケジュール変更を要求する権限はありません。予め決まったスケジュールにPAX側が合わせ、搭乗してもらいます。

しかし、プライベート機は機体オーナー主導である点が大きく異なります。ケータリングが突然追加になったり、キャンセルになったり、とにかくイレギュラーの連続です。フライト当日にキャンセルという、空しい事態にも多々遭遇しました。

人によっては苦痛な方も多いと思いますが、イレギュラーを楽しめるか、楽しめないかに大きくかかっていると思います。

機体オーナー様の中には、チップなどでこちらのサービスに応えてくださる方もいらっしゃいます。スムーズで質の高いハンドリングを提供し、オーナー様の機体に応えられたということだと、私は解釈していました。大変ですが、ハンドラー冥利に尽きる嬉しい瞬間ですね。

やはり、プライベート機はオーナー様の都合に合わせ、スケジュールを柔軟に変更し、目的地に向かうことができる、というメリットの享受を支えるのも、ハンドラーの責務ですね。こうした特性を十分に理解できると、やりがいに繋がると、私は考えます。

※アイキャッチ画像ならびに記事中の画像は、無料画像Pixabay(https://pixabay.com/ja/)からお借りしました。