プライベート機用ハンガー(格納庫)

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プライベート機用ハンガーがある日本の空港

日本でプライベート機用ハンガーがある空港は、限られています。日本ではまだプライベート機は一般的とは言えませんが、駐機しておきたい場合、どのような選択肢があるのでしょうか。

代表的なのは、以下の空港でのプライベート機用ハンガーが利用できます。

NRT(成田国際空港)・NGO(中部国際空港)

羽田にもプライベート機が使用できるハンガーがありますが、駐機目的では使用できず、整備目的のみです。

各空港のプライベート機用ハンガー

NRTのプライベート機用ハンガー

株式会社エージーピーが運営する、ハンガーがあります。もちろん、単に駐機するだけではなく、機体の内外のクリーニング、整備用機材、トーイングといったサービスが充実しているのが特徴です。

年間契約での駐機の他、短期の利用(台風による避難)も可能とのこと。

NGOのプライベート機用ハンガー

株式会社ジャプコンが運営するハンガーがあります。整備士も常駐しており、機体のメンテナンスも可能です。

1時間単位で利用可能とのことで、時間貸駐車場みたいですねw 例えば、CJ2(Cessna Citation)の場合、1時間1,600円で借りられます。

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※画像は上記サイト、EVO JETSよりお借りしました。

銀座6丁目には、1時間3,000円のコインパーキングもありますので、銀座に1時間車を駐車するより、遥かに安いのは不思議です。

全国いたるところにあるコインパーキングですが、場所によって料金が異なるのは皆さんご存知の通り。人が集まりやすい街中では料金が高く、郊外などでは安く設定される傾向があります。では、日本で一番駐車料金が高い駐車場は、どこにあるのでしょうか。※今回の調査では、ショッピングモールやテーマパーク、観光地の駐車場は除いています。

ハンガーの需要

私がプライベート・チャーター機のハンドリングをしていた際、特に台風シーズンにおいて、雨風を凌げるよう、ハンガーに駐機したいといったリクエストがありました。

前述の通り、羽田空港のハンガーは整備目的のものですので、羽田に飛来したプライベート機が台風からの避難目的でハンガーを使用したい場合、以下のオプションしかありません。

・成田にフェリー(回送)して、ハンガーを利用する。

・中部にフェリー(回送)して、ハンガーを利用する。

・チョークを2重にかませ、機体が少しでも動きにくくする。

私は以前、台風の晩に飛行機番をしたことがありました。

プライベート・チャーター機ハンドラーは航空機版のコンシェルジュと言っても良く、運航に関わることなら何でもこなします。 こんなことまでや...

2017年の香港では、台風でプライベート機が風にあおられまくったようです。こんなに機体が動くのは、とてつもない恐怖です。

まとめ

意外と需要があるプライベート機用ハンガー。日本にももっと普及して欲しいですね。日本は台風に見舞われることも多いですし、海外から飛来するプライベート機が利用できるハンガーがもっと増えれば、安心材料にもなりますね。

※アイキャッチ画像は、無料画像Pixabay(https://pixabay.com/ja/)からお借りしました。