プライベート・チャーター機(以下BJとします)ハンドルリングでは、レッドカーペットを使用します。定期便では使用しないものなので、私もBJの運航支援に携わり、初めてお目にかかりました。
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BJ用レッドカーペット使用方法
BJは基本的にPBB(ボーディングブリッジ)を使用することもありません。下記の写真のレッドカーペットを置かないと、ランプ内のコンクリート面をPAXが歩くことになります。
※BJにはステップが機体に内蔵されており、スイッチを操作すれば、ステップが下りてきます。因みに、上記写真はガルフストリーム社の機体です。
それを防ぐため、レッドカーペットを置きます。写真の手前のレッドカーペット端に、送迎車両が停車するのが普通です。
※画像は上記サイト、Private flyよりお借りしました。
上記写真のガルフストリーム社製機体の全体像は、下記の写真の通りです(機種ごとに多少違いがあります)。

GLF4(ガルフストリーム4)
プライベート機オーナーに、人気がある機体です。プライベート機と言えば、ガルフストリームと言っても過言ではありません。
レッドカーペットの保管と使用
BJの運航支援を行う会社は、普段オフィスや社用車の中にレッドカーペットを置いておき、ハンドリングの際に持参します。
長さもあり、案外重いので、雨の日や風が強い日にはちょっと重荷です。巻物のように、普段は巻いた状態で保管します。
到着及び出発時、パッセンジャーステップの前に置いて置き、PAXがランプ内の路面を直に歩くことが極力ないようにします。
※ランプについては、以下の過去記事をご覧ください。
取り扱い注意
ある日、雨の強い日のハンドリングで、レッドカーペットを使用しました。傘を差しながら、レッドカーペットを転がし、パッセンジャーステップの前に設置します。
その便のハンドリング自体は問題なかったのですが、「レッドカーペットのハンドリング」に問題があり、その後ちょっと大変なことに…

雨で濡れたランプ内の路面。
当日は雨でランプの路面も濡れており、カーペットが水浸しになっていたのですが、そのまま巻いて社用車の後部に放置してしまったのです。
後日のハンドリングで、社用車に乗ったところ、後部から臭いが…正体はもちろん、レッドカーペットです。
慌ててレッドカーペットを出し、駐車場で干すことに。ファブリーズやらを散布し、しばらく干したところ、なんとか臭いが抜けました。重いものですし、取り扱いも大変ですが、適切な取り扱いをしないと、後で面倒なことになります。
まとめ
BJで専用のツールである、レッドカーペット。清潔にしておかないと、PAXにも不快な思いをさせてしまいかねませんし、ちょっと取り扱い注意ですね。
※アイキャッチ画像ならびに本文画像は、無料画像のPixabay (https://pixabay.com/ja/)よりお借りしました。