旅客機による貨物輸送4(ZIP AIRの例)

旅客機により貨物輸送の事例は、日を追うごとに増え続けています。

昨今、コロナウイルス感染拡大による旅客輸送の急減で、旅客機による貨物輸送が急増しています。旅客機を貨物輸送に転用しても、輸送できる量は少ない...

当ブログでは、そうした貨物輸送の事例をご紹介してきました。上記のリンクは、コロンビアのアビアンカ航空が実施している、旅客機による貨物輸送の事例です。よろしければご一読ください。

※アイキャッチ画像は、無料写真素材のACさんからお借りしました。

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さて、今回は新規LCCのZIP AIRによる貨物輸送の事例を中心に、お送りします。

ZIP AIRが貨物輸送を開始

JALが100%出資するLCCである、ZIP AIRが、当初予定されていた旅客輸送に先立ち、貨物便としての運航許可を申請したとのこと。2020/6/3より、NRT-BKKでの貨物輸送を開始するそうです。

当初は2020/5/14より、NRT-BKKでの旅客輸送を開始予定でしたが、コロナウイルス感染拡大による旅客輸送需要激減で、旅客輸送は開始できていませんでした。

同社は旅客輸送をするためのエアラインですが、貨物輸送会社として、その営業を開始したことになります。

貨物便としては、JALとコードシェアも

親会社であるJAL。その系列の貨物取り扱い会社、JAL CARGOのサイトにも、ZIP AIRの貨物便についてのプレスリリースがありました。

https://www.jal.co.jp/cms/jalcargo/headline/ja/pdf/info-20-003.pdf

申し込み自体は、JAL CARGOに対して行う必要があり、ZIP AIRは窓口にはならないようです。

成田での貨物搬入先、バンコクでの搬出先も、通常のJAL旅客便と同じとのことです。

100%JALの子会社とはいえ、もはやJALの航空機で貨物を運んでもらうのと、変わりありませんね。

航空貨物運航の許可とは?

第一種貨物利用運送事業

第ニ種貨物利用運送事業

国際貨物の運送事業者として運航するには、上記の貨物利用運送事業申請をする必要があります。

簡単に言えば、第一種は、空港から空港。第ニ種は、トラック等で荷物を荷主から集荷し、空港まで輸送する。そして更に、空港から空港へ輸送する。その後、空港から受け取り主まで輸送する事業のことです。

上記のJAL CARGOのプレスリリースから、貨物を上屋へ搬入する締め切り時間は、出発3時間前との記述があります。この記述から、上屋へ搬入するまでは、荷主が行うことになると思われますので、ZIP AIRが申請したのは、第一種貨物利用運送事業だと考えられます。

B787-8の貨物室最大搭載重量

ZIP AIRは、B787-8を運航します。参加までに、同機種の貨物室に搭載可能な最大重量を調べてみました。

Front 25,514kg

Rear  19,132kg

Bulk    2,735kg

計47,381kg

あくまで最大値で、しかも重量の合計だけですが、目安にはなります。

小さいコンテナだと、28台が搭載可能なようです。なかなかの収容力がありますね。

LOT(ポーランド航空)も貨物輸送実施中

ポーランド航空についても、NRT-WAWでの旅客機使用の貨物便を運航中とのことです。

https://www.jal.co.jp/cms/jalcargo/headline/ja/pdf/LOTINFO-20-004.pdf

やはり、こうした貨物輸送には、多くの需要があるのですね。

まとめ

エアライン各社としても、多くの荷主にとっても、旅客機による貨物輸送は、益々重要な手段となってきているようです。世界中が未だにコロナ渦の現在、エアライン各社に少しでも多くのキャッシュをもたらす手段として、有効に活用されることを願いたいですね。