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プライベート・チャーター機(PJ)のケータリングについて
前回の記事で、少し触れていますが、基本的な部分はエアラインと同じで、ケータリング会社に発注を行います。
ケータリング会社は、プライベートチャーター機(以下PJとします)用のメニューを提供しており、そこから選ぶ形です。
しかし、PAXから1食1人あたり、3000円といった要望を伝えられることも多くあります。その際は、予算をケータリング会社に伝えると、どのようなメニューが提供可能か、返答してくれます。例えばプランA(洋食)、プランB(和食)といった提示がありますので、PAXに問い合わせて、選んでもらいます。
今回は、それ以外のパターンについてのご紹介です。
レストランでピックアップする
PJの場合、PAXからレストランでのピックアップをリクエストされることも、多々あります。
注文はアテンダントが入れ、ピックアップはハンドリング会社が担当します。私が経験したのは、六本木の高級日本食レストランでのピックアップでした。
空港のオフィスから、社用車で行こうかと思ったのですが、さすがに六本木あたりの運転には自信がありませんでした。そこで、行きは電車で行き、帰りはタクシーでオフィスに戻ることに。
私自身は入れないような、高級レストラン。受付でピックアップの旨を伝えると、お茶を出して頂き、一息つくことができました。もう今日はこのまま帰りたい…そう思っていると、用意ができ、タクシーで空港へ。
その後、予め作成していた税関書類を税関に提出し、シップへ搬入しました。税関書類については、次の項目でご紹介する書類が必要となります。
ケータリング積み込みに必要な税関書類
内国貨物船用品(機用品)積込承認申告書(C-2160)という書類の提出が必要となります。
航空機の国籍、トン数、旅客数を始めとしたデータと、積み込む物の品名、数量、価格を記載することになっています。記入後、税関取締本部という場所に2部同じものを提出、1部を控えとして受け取ります。その後、機体に搭載することが出来ます。
ハンドラーの買い出し
時にはハンドリング会社のスタッフが、買い出しに行くこともあります。
PAX向けではなく、主にCREW向けとなることが多いのですが、特に地方空港だと、CREW MEALとして、お弁当の買い出しを依頼されることも多いです。
また、食品類の保冷用・飲料水に入れるための氷のリクエストも多いです。私もオフィス近くのコンビニで氷(10kg前後だったと思います)を買うことがしばしばでした。
沢山買うので、コンビニには事前連絡をし、確保しておいてもらいました。
まとめ
PJのケータリングは、PAX、ケータリング会社とのやりとりも多く、何より定期便のように固定したメニューはありません。PAXの好みに応じて、リクエストに応えることが、ハンドラーが臨機応変に対応することが求められます。
私もエアライン(定期便)の業務からスタートしましたので、イレギュラーだらけのPJハンドリング、特にケータリングは最初は苦手でした。しかし、時間が経つにつれ、楽しいと思えるようになりました。
※本文画像ならびにアイキャッチ画像は、無料画像のAC(https://www.photo-ac.com/)からお借りしました。