12月も終盤となり、東京でも気温は朝夕は1度程度になることが増えました。こんな気温だと、特にランプでのハンドリングは過酷です。
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真冬のランプハンドリング
私自身、グランドハンドリングスタッフとしての経験はありません。しかし、プライベート・チャーター機ハンドラーとして、ランプ作業のスーパーバイズ(作業が実施されているか、監督する)にあたることがありました。
プライベート・チャーター機ハンドリング作業は、以下のカテゴリーをご覧ください。
そんなとき、12月の寒さは身に沁みます。昼間で日差しがあるのであれば、まだましです。しかし、夜間で風があれば、非常に厳しい環境となります。
ある真冬の夜のハンドリング
私は12月のある日、プライベート機の出発担当をしていました。出発のGDを配布し、シップ作業(WAT、飲料水)、燃料、ケータリング等の作業のスーパーバイズを行っていました。
ETD(予定出発時刻)は、0100です。機種はBBJ(ボーイングビジネスジェット)です。他のプライベート機の機種と比較し、車高が高く、CREWとの打ち合わせのために、ステップを上る必要もあります。
出発作業を終え、後はPAXのSHOW UPを待つばかりです。気温はついにマイナスになり、震えが止まりません。シップサイド(機側)まで乗って来たハンドリング用車両に乗り込み、寒さをしのぎます。
PAXがシップサイドにSHOW UPするという、無線が入ります。車両の中は、暖房が効いていますので、大丈夫のなのですが、きついのはその後の気温差です。PAXが乗ったランプバスがシップサイドに到着し、極寒のランプに出ると、いよいよ寒さに耐えられなくなりました。
その後、フライトは予定より少し早く出発できたのが幸いでした。その後、オフィスに戻ってポストワーク(ポストフライトワーク、書類の整理等)を行い、即退勤しました。
真冬にランプに出る際は、言うまでもなく、防寒対策が必須ですね。私はその時、防寒対策が甘く、反省しました。
まとめ
グランドスタッフ時代、ランプに長時間待機するようなことはありませんでした。しかし、プライベート・チャーター機ハンドラーは、PAXに直接かかわる作業よりも、事務的な調整、ランプに出て、シップサイドでの、作業の調整を行うことが多いです。
旅客グランドスタッフ時代は、そこまで痛感しなかったランプの寒さ。この季節になると、思い出します。プライベート機のハンドリングは、機体オーナーの都合でスケジュールがどんどん変更されます。しかも、羽田の場合、早朝・深夜のスロットが特に取りやすいこともあり、気温も低い時間のハンドリングとなり、過酷な環境になりがちです。
※本文画像は、無料画像のPixabay (https://pixabay.com/ja/)よりお借りしました。